私が子どもの頃の少年野球は、

  • 7回制
  • 時間制限なし
  • 球数制限なし

が当たり前。エースがダブルヘッダーを完投することも珍しくありませんでした。

しかし、わが子が少年野球を始めてビックリ。現在の学童野球は、私が知っている少年野球とは大きく様変わりしていました。

ホームベース大型化球数制限投手・捕手兼任制限など、知らない取り決めばかりです。そして調べてみると、これらの近年のルール改正には共通する目的がありました。それは…

子どもたちの安全を守ること

今回は学童野球のルール改正の歴史を振り返りながら、子どもたちを守るために学童野球がどのように変わり、これからどう変わっていくのかを見ていきたいと思います。

ひるきん
小学校から大学まで野球を続けた経験を持つアラフォーパパ。わが子も少年野球を始めたことがきっかけで、審判としてグラウンドに立つ機会が増えました。しかし、そこで気付かされた「野球のルール、ちゃんと分かってない…」。わが子とともに日々野球の勉強中です!
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この記事は、筆者自身の野球経験をもとにした個人の見解です。正式なルールや細かい規定については、各地域の野球連盟・協会にご確認ください。

私が子どもの頃の少年野球

子どもが少年野球を始めて驚いたのは、私が知らなかったルールがあったこと。

  • 1試合は6回まで
  • 試合時間は90分まで
  • 投球数にも制限がある

私が子どもの頃にはなかったルールばかりです。

7回制が当たり前だった

私が子どもの頃の少年野球は、7回まで行うのが当たり前。初めてチームの試合を観戦した時、「もう終わり?」と驚いたのを覚えています。

6回制になったことで試合時間は短くなりましたが、その分、子どもたちへの負担は少なくなっているに違いありません。

時間制限はなかった

「90分を過ぎたら試合終了」というルールにも驚きました。私が子どもの頃は、試合時間の制限はありません。

実際、パパ審判を始めたばかりの頃は、「6回より前に90分になったとき、どうやって試合を終わらせるんだろう?」と少し混乱した記憶があります。コールドゲーム以外で試合が途中で終わる経験はなかったので、新鮮でした。

球数制限もなかった

私が子どもの頃は、投手の球数制限もありませんでした。エースが完投することも珍しくなく、ダブルヘッダーで2試合投げることもありました。

当時のチームメイトには、肩や肘を痛める子もいましたし、私自身も肘を痛め、思うように投げれなかった経験があります。現在の球数制限は、子どもたちにとっても有益なルールだと感じています。

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学童野球は「投げ過ぎ」を見直し始めた

出典:https://www.pexels.com

私が子どもの頃は、エースが何試合も投げることは珍しくありませんでした。大会になるとダブルヘッダーもありましたし、「エースなら最後まで投げる」が当たり前だったように思います。

  • 2012年 1日7イニング制限
  • 2019年 1日70球制限

2012年 1日7イニング制限

そんな私が今回調べていて初めて知ったのは、学童野球では2012年頃から少しずつルールが変わり始めていたことです。

きっかけは、投げ過ぎによる肩や肘への負担。子どもたちを故障から守るため、まず導入されたのが「1日7イニング制限」でした。

今では球数制限が当たり前になっていますが、その前にも投げ過ぎを防ぐためのルールがあったのですね。

2019年 1日70球制限

2012年に導入された「1日7イニング制限」。しかし、その後さらに見直しが行われます。

例えば、

  • 7回を63球で完投
  • 4回で120球

だった場合、肩や肘への負担が大きいのは後者。「何回投げたか」よりも「何球投げたか」の方が大切です。

そこで2019年から、

  • 5・6年生は1日70球まで
  • 4年生以下は1日60球まで

という球数制限が導入されました。

私が子どもの頃は、球数を数えながら野球をすることはありませんでしたが、こうして理由を知ると納得です。子どもたちの肩や肘を守るため、学童野球は少しずつ変わり始めていたのですね。

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2022年から安全対策が加速する

2012年のイニング制限、2019年の球数制限と、学童野球で少しずつ進められてきた「投げ過ぎ防止」の取り組み。2022年からは、投手だけでなく試合全体に関わるルール改正も始まります。

  • 2022年 6回制・90分制限
  • 2022年 ホームベース43.2cmへ大型化

2022年 6回制・90分制限

試合時間の短縮

投球数の減少

肘肩の故障予防

2022年から、学童野球は「6回制・90分(1時間30分)制限」となりました。わが子が少年野球チームに入り、初めて試合を見たとき、「もう終わり?」と驚いたのを覚えています。

この改正の目的は、試合時間の短縮と投球数の削減。試合時間が短くなれば、その分、投手や捕手の負担も減ります。

2022年 ホームベース43.2cmへ大型化

ホームベースが大きくなる

ストライクが入りやすくなる

四球が減る・試合進行が早まる

投球数が減る

肘肩の故障予防

2023年からは、学童野球でも一般用(大人用)サイズのホームベースが全国で一律導入されました。ホームベースの横幅は、38.1cmから約5cm増の43.2cmとなりました。

その分、ストライクゾーンが広くなるため、四球が少なくなり、投球数も減ります。実際には、2022年の全国大会から先行導入されたようです。

ただ、アウトコースが遠くなり、当時の打者は苦戦しただろうな…思います。ストライクゾーンについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

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さらに進む安全対策

長年にわたり「投げ過ぎ防止」が取り組まれてきた学童野球。近年は、投手だけでなく捕手や野手、さらには審判の安全にも目が向けられるようになっています。

  • 2026年 週210球制限
  • 2027年 投手⇔捕手兼任制限
  • 2029年 ウレタンバット使用禁止
  • 2026年 球審ヘルメット着用通知

2026年 週210球制限

2026年からは、これまでの「1日70球制限」に加えて、1週間あたりの投球数にも上限が設けられました。

  • 5年生以上:週210球まで
  • 4年生以下:週180球まで

1日単位だけでなく、1週間単位でも投手の肩や肘を守ろうという考え方です。詳しくはこちらの記事で解説しています。

2027年 投手⇔捕手兼任制限

投手や捕手は、どちらも肩や肘への負担が大きいポジション。2027年からは、同じ試合で投手と捕手の兼任が禁止されます。

投手への返球や盗塁阻止など、実は捕手も肩肘への負担大。私も子どもの頃は、捕手をしていましたが、肘を痛めた経験があります。

これも、子どもたちの体を守る安全対策です。

2029年 ウレタンバット使用禁止

2029年からは、学童野球でウレタン素材を使用したバットが使用できなくなる予定です。子どもたちに人気のバット「ワニクラッシャー」や「ビヨンドマックス」などが、試合で使うことができなくなります。

この背景にも、子どもたちの安全面への配慮があります。なお、先行して、2025年から一般用(大人用)のウレタンバットが使用禁止になっています。

ウレタンバットは高反発素材が使われているため、

打球速度が上がる

投手や野手の反応時間が短くなる

事故のリスクが高まる

ことへの対策です。詳しくはこちらの記事で解説しています。

2026年 球審ヘルメット着用通知

近年は選手だけでなく、審判の安全にも注目が集まっています。全日本軟式野球連盟は、球審の頭部保護を目的としたヘルメット着用に関する通知を出しました。

球審は、

  • ファウルチップ
  • スイングしたバット
  • 捕逸したボール

などによる事故の危険と隣り合わせです。

重大事故を防ぐため、「球審も頭部を守ろう」という流れが生まれています。ひょっとすると、将来的にはヘルメット着用が義務化されるかもしれません。

詳しくはこちらの記事で解説しています。

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まとめ|息子の少年野球で知ったルール改正の理由

ここまで紹介してきたルール改正を年表にまとめると、次のようになります。

主な改正内容守る対象
2012年1日7イニング制限投手
2019年1日70球制限投手
2022年6回制・90分制限投手・捕手
2023年ホームベース大型化投手
2025年一般用ウレタンバット使用禁止投手・野手
2026年週210球制限投手
球審ヘルメット着用通知審判
2027年投手⇔捕手兼任制限投手・捕手
2029年ウレタンバット使用禁止投手・野手

私が子どもの頃の少年野球は、

  • 7回制
  • 時間制限なし
  • 球数制限なし

が当たり前。エースがダブルヘッダーを完投することも珍しくありませんでした。

そのため、息子が少年野球を始めた時は、

  • 6回制
  • 90分制限
  • 球数70球(4年生以下は60球)制限

など、知らないルールばかりで驚いたのを覚えています。

最初は、「昔とずいぶん変わったな…」くらいにしか思っていませんでした。しかし、今回調べてみると、それぞれのルールにはちゃんと理由がありました。

これまでのルール改正の理由
  • 投手を守る
  • 捕手を守る
  • 野手を守る
  • 審判を守る

一見バラバラに見えたルール改正も、実は「子どもたちが安全に野球を続けられるようにする」という同じ方向を向いています。私としても、子どもの安全をしっかりと考えれるパパでありたいと、身が引きしまる思いです。

もし私と同じように、「昔の少年野球が当たり前!」という方がいたら、この記事が少しでも参考になればうれしいです^^

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