【少年野球審判】実はゲッツーじゃない!実際にあったダブルプレーの勘違い
「ゲッツー!」と聞くと、黄色いスーツのダンディなあの人がチラつく、ひるきんです。毎週、少年野球の試合の審判や応援に励んでいるパパです。
先日の試合、走者一塁の場面で「ダブルプレー成立」と思いきや、実際にはダブルプレーにならず…といった場面がありました。
原因は「フォースプレーが解除されていた」ため。子どもたちだけでなく、保護者の方の中にも、ダブルプレー成立と思っていた方も多くいました。
今回は、私自身も勉強になったプレーをもとに、フォースプレーを分かりやすく解説します。
\この記事を書いた人/

ひるきん
小学校から大学まで野球を続けた経験を持つアラフォーパパ。わが子も少年野球を始めたことがきっかけで、審判としてグラウンドに立つ機会が増えました。しかし、そこで気付かされた「野球のルール、ちゃんと分かってない…」。わが子とともに日々野球の勉強中です!
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この記事は、筆者自身の野球経験をもとにした個人の見解です。正式なルールや細かい規定については、各地域の野球連盟・協会にご確認ください。
\審判パパ向けの記事まとめ/
ダブルプレー不成立となった実例

先日の試合で「やった!ダブルプレー!」と思いきや「不成立…」となった場面。状況を整理すると、
- 1アウト走者一塁
- 打球は一塁手へのゴロ

一塁手はベース近くで捕球し、そのまま一塁ベースを踏みました。これで打者走者はアウト。
続けて二塁へ送球。遊撃手は二塁ベースを踏みながら捕球しました。
一見すると、「一塁アウト、二塁アウトでダブルプレー」に見えます。しかし、このプレーでは二塁走者はアウトになりません。
\野球のルールが難しすぎる人へ/
なぜダブルプレーにならないの?

ポイントは、打者走者を先にアウトにしたことにあります。
一塁走者が二塁へ進まなければならないのは、後ろから打者走者に押し出されているから。一塁走者は一塁に戻ることができないため、ベースを踏むだけで走者アウトになるフォースプレーが成立します。
ところが、先に一塁ベースを踏んで打者走者をアウトにしたため、押し出していた打者走者がいなくなります。一塁走者は二塁へ進む義務がなくなり、逆に一塁に戻ることも可能となるのです。
このようにフォースプレーが解除された状態では、二塁ベースを踏むだけでは一塁走者はアウトになりません。アウトにするには、タッチが必要となるのです。
\フォースプレーを詳しく解説/
モグラ叩きで考えると分かりやすい

野球未経験の方は、フォースプレーの有無を理解するのって、難しいですよね。そんな方は、ゲームセンターのモグラ叩きがイメージすると、理解しやすいはず。
- フォースプレーを理解するには?
- 今回のプレーに当てはめると?
フォースプレーを理解するには?
穴から顔を出したモグラを走者とします。ハンマーはボールです。

モグラが穴へ戻る前に叩けばアウト。これがタッチアウトです。

一方で一塁走者は、後ろから別のモグラに押されている状態。穴に戻りたくても、別のモグラがいるため、戻れません。
この場合で穴の出口にハンマーを置いておくだけでアウトになります。これがフォースアウトです。
今回のプレーに当てはめると?

今回は先に一塁ベースを踏みました。これは後ろから押していたモグラがいなくなったのと同じです。

すると前にいたモグラは押し出されなくなり、穴に戻ることも可能となります。そのため、穴の出口にハンマーを置いておくだけでは、アウトにできず、モグラが出てきたところをハンマーで叩く必要があるのです。
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ダブルプレーにするには、こうすればよかった!

ダブルプレーを狙うなら、「ベースを踏めばアウト」なのか、「走者へのタッチが必要」なのか、フォースプレーの有無が判断のポイントです。このケースの場合、次の2つの方法があります。
- フォースプレーでダブルプレー
- タッチプレーでダブルプレー
フォースプレーでダブルプレー

フォースプレーでダブルプレーを成立させるには、
- 二塁へ送球
- 二塁ベースを踏んで一塁走者をフォースアウト
- 一塁へ送球
- 一塁ベースを踏んで打者走者をフォースアウト
の順番にするべきでした。モグラ叩きで言えば、穴から押し出されたモグラを先に狙う形。
後ろから別のモグラが押しているため、まだ逃げ場はありません。穴の出口にハンマーを置いておくだけでアウトにできます。
つまり、二塁ベースを踏んだだけで一塁走者をアウトにできる状態です。その後、一塁へ送球して打者走者をアウトにすれば、フォースプレーを利用したダブルプレーが成立します。
タッチプレーでダブルプレー

アウトにする順番は変えずにダブルプレーにするなら、二塁走者にタッチする必要があります。
- 一塁ベースを踏んで打者走者をフォースアウト
- 二塁へ送球
- 一塁走者をタッチアウト
という流れです。モグラ叩きで言えば、先に後ろから押していたモグラを叩いてしまった状態です。
前にいたモグラは押し出されなくなり、穴の出口にハンマーを置いておくだけではアウトにできません。そのため、逃げようとしているモグラを直接ハンマーで叩く必要があります。
今回のプレーでも、一塁ベースを踏んだ時点でフォースプレーは解除されています。そのため、二塁ベースを踏むだけではアウトにならず、一塁走者にタッチして初めてダブルプレーが成立します。
\同時の場合はどうなる?/
まとめ|フォースプレーは「押し出されているか」で考える

今回のプレーのポイントは、
- フォースプレーは「進塁義務」がある時だけ成立
- 打者走者を先にアウトにすると一塁走者の進塁義務が消える
- フォースが解除された後はタッチが必要
- 二塁ベースを踏むだけではアウトにならない
ということです。
内野を守る子どもたちや観戦していたパパ・ママの多くが「二塁ベースを踏んだからアウトでは?」と思い込んでいたプレー。状況を正しく判断するためには、「押し出されている状態」のフォースプレーか、「戻れる状態」のタッチプレーかを常に考えておくことです。
少年野球では意外と起こるプレーなので、パパ審判の方はぜひ覚えておきたいルールですね。
以上、この記事が参考になれば、うれしいです^^
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