少年野球の試合で球審をしていたときのこと。1試合でなんと、柵越えホームランが2本、エンタイトルツーベースが4本も飛び出すという、驚きのシーンに出くわしました。
そんな打撃力を見せつけたチームのバッターたちが使っていたのが、ウレタン素材の「ワニクラッシャー」シリーズのバット。
「いったい、どんなバットなんだ?」…と、気になって、思わず調べてみました。
\この記事を書いた人/

ひるきん
小学校から大学まで野球を続けた経験を持つアラフォーパパ。わが子も少年野球を始めたことがきっかけで、審判としてグラウンドに立つ機会が増えました。しかし、そこで気付かされた「野球のルール、ちゃんと分かってない…」。わが子とともに日々野球の勉強中です!
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よく飛ぶバット「ワニクラッシャー」

画像は緑ワニ(ワニクラッシャー Jr.)
少年野球の試合で、「えっ、なんであんなに飛ぶの!?」と声が上がることがあります。そのバットこそが、ワニクラッシャー。
ワニクラッシャーは、アメリカのバットブランド「マルチ(Marucci)」が手がける、少年軟式用の高性能バット。人気の理由は、なんといっても「よく飛ぶ」ことです。
• ウレタン素材で反発力バツグン
金属バットと比べて、ボールの食いつきがよく、力がなくても飛ばしやすい。
• 扱いやすさも◎
グリップが手にフィットしやすく、スイングしやすい設計。
• トップ選手のノウハウが詰まった設計
世界の一流プレーヤーの意見を取り入れて開発された安心の品質。
子どもたちから「野球がもっと楽しくなってきた!」と声が聞こえてきそうな、飛びと扱いやすさを兼ね備えたバットです。
米国ブランドのマルチ(Marucci)製

画像は赤ワニ(ワニクラッシャー スピード Jr.)
マルチ(Marucci)は、アメリカ南部のルイジアナ州で2004年に誕生しました。
立ち上げたのは、2人の元メジャーリーガーとそのトレーナー。「一流の選手が納得する、本当にいいバットを、自分たちの手で作りたい!」という思いから、自宅のガレージでバットづくりをスタートしたそう。
今では、メジャーリーグで最も使われているバットブランドにまで成長!プロが信頼を寄せるメーカーが、少年野球向けにも全力で開発したのが、ワニクラッシャーシリーズなんです。
ウレタンだから金属よりも飛ぶ!

画像は青ワニ(ワニクラッシャー パワー Jr.)
軟式野球で「ウレタン素材のバットの方が金属バットより飛距離が出やすい」特徴があります。その理由は次の3つです。
- ウレタンは反発力が強い
- ボールとの接触時間が長い
- 軟式球が変形しすぎない
実際に私もウレタン素材のバットを使ったことがありますが、金属バットに比べて、圧倒的に長打が出ます。一度使うと、普通の金属バットには戻れません。
理由1:ウレタンは反発力が強い
ウレタンバットは、打球面が少し柔らかく、ボールが当たったときに「たわむ(へこむ)」性質があります。たわんだウレタンは、ボールをグッと押し返すように戻り、その反発力でボールが遠くへ飛ぶのです。

トランポリンの上でジャンプすると、陸地より高く飛び跳ねることができますよね?これはトランポリンの反発力を利用できるため。ウレタンバットもこのイメージです。
実際にウレタンバットで打ってみると、ボールに当てただけで、勝手に飛んでくれる感覚があります。
理由2:ボールとの接触時間が長い
金属バットは「硬い」ため、ボールに当たった瞬間にすぐ弾き返します。
一方、ウレタンバットは少し柔らかいため、ボールがバットにくっついている時間が長くなります。その分、より多くの力をボールに伝えられるため、飛距離が伸びるのです。
実際にウレタンバットで打つと、バットにボールを乗せて飛ばすような打感が味わえます。
理由3:軟式球が変形しすぎない
軟式球はゴム製で、中が空洞。硬い金属バットで打つとボールが変形しすぎて、エネルギーがうまく伝わらないことがあります。
一方、ウレタンバットは柔らかいため、ボールを変形しすぎず、より飛びやすいです。
実際にウレタンバットを触ってみると、手で強く握るっと凹むほどの柔らかさです。
「トップバランス」と「ミドルバランス」の違い

画像は黒ワニ(ワニクラッシャー スピード Jr. ブラック)
ワニクラッシャーには、「トップバランス」と「ミドルバランス」の2タイプがあります。
トップバランスとミドルバランスの違いは、バットの重さが集中している位置。この位置がバットの手元(グリップ部分)から遠いのがトップバランス、近いのがミドルバランスです。
バランスの種類 | 特徴 | 向いているプレーヤー |
---|---|---|
トップバランス | バットの先端が重い 重心が手元から遠い | 飛距離を重視したい子 力強いスイングを優先したい子 |
ミドルバランス | 真ん中あたりが重い 重心が手元に近い | ミート力を重視したい子 バットコントロールを優先したい子 |
トップバランスのメリット・デメリット

メリット | デメリット |
---|---|
遠心力を利用した力強いスイングが可能。 飛距離が出やすい。 | 先端が重くて振り出しにくい。 バットコントロールが難しい。 |
トップバランスは、バットの先端(ヘッド)部分に重さが集中しているタイプ。スイングすると、遠心力が強くかかるため、ボールが遠くへ飛びやすいのが特徴です。

イメージするなら、先端が重い「トンカチ」。振り出しは力がいりますが、先端の重みを利用することで、力強く振る抜くことが可能です。
ミドルバランスのメリット・デメリット

メリット | デメリット |
---|---|
トップバランスよりも、振り出しやすい。 バットをコントロールしやすい。 | スイングの力強さは、トップバランスに劣る。 トップバランスよりも、飛距離が出にくい。 |
バットの真ん中付近に重さが集中しているタイプ。トップバランスに比べて、バットの重心が手元にあるため、バットを操作しやすいのが特徴です。

釘を打ち始めるときって、「トンカチ」の先端近くを握り、軽く叩き始めますよね?これは、トンカチの重心を手元に近づけ、釘の頭をしっかりミートする工夫。ミドルバランスもこれと同じイメージです。
ワニクラッシャーのラインナップ
通称 | 品名 | 品番 | バランス | 長さ/重さ | 発売時期 |
---|---|---|---|---|---|
緑ワニ | ワニクラッシャー Jr. | MJJSBBWCJ | トップ | 78cm/600g 80cm/610g | 初代モデル |
赤ワニ | ワニクラッシャー スピード Jr. | MJJSBBWSJ | ミドル | 78cm/590g 80cm/600g 82cm/610g | 2024年秋頃〜 |
青ワニ | ワニクラッシャー パワー Jr. | MJJSBBWPJ | トップ | 78cm/590g 80cm/600g 82cm/610g | 2024年12月〜 |
黒ワニ | ワニクラッシャー スピード Jr. ブラック | MJJSBBWS2J | ミドル | 78cm/590g 80cm/600g 82cm/610g | 2025年5月〜 |
ワニクラッシャーは、通称「ワニ・赤ワニ・青ワニ・黒ワニ」と呼ばれる4種類がラインナップされています。
どの種類も振りやすいグリップと飛びやすいウレタン素材が共通の特徴ですが、色ごとに違った個性があり、自分に合ったバットを選べるのが魅力です。
緑ワニ|ワニクラッシャー Jr.

ワニクラッシャーシリーズの初代モデルで、スピードよりも「パワー重視」のバット。重心が先端寄りで、 振ると遠心力が強くかかり、ボールが飛びやすいのが特徴です。
赤ワニ・青ワニ・黒ワニに比べて、緑ワニは約10g重い設計です。長さは78cm、80cmと短めの仕様のみで、82cmはありません。
力がある子・スイングが速い子向け
赤ワニ|ワニクラッシャー スピード Jr.

2024年秋ころから発売された「振りやすさ重視」のバット。初心者も扱いやすく、アベレージヒッターにも好まれるタイプです。
重心がバットの中央付近にある「ミドルバランス」で 振り出しやすいのが特徴。握りやすいグリップで、より操作性が高まるよう設計されています。
振る力はまだ弱いけど、操作しやすいバットが欲しい子向け
青ワニ|ワニクラッシャー パワー Jr.

2024年12月から発売が開始された青ワニ。トップバランスで、特に長距離ヒッター好まれるタイプです。
進化したウレタン使用で、反発力が高く、緑ワニにはない82cmモデルもラインナップ。ワニクラッシャーシリーズの中で最も「飛距離重視」のバットと言えます。
ホームランを狙いたい子・パワーで勝負したい子向け
黒ワニ|ワニクラッシャー スピード Jr. ブラック

2025年5月に登場した最新モデルの黒ワニは、赤ワニの進化系。黒のビジュアルが、力強さを感じさせてくれます。
ミドルバランスで振りやすく、それでいて「しっかり飛ぶ」黒ワニは、バランスとパワーの両立したタイプと言えます。
コントロールも飛距離も両方欲しい子向け
お子さんに合ったのワニクラッシャーを選ぼう!

ワニクラッシャーは、色ごとに特徴が異なるため、どのタイプを選ぶかも重要です。ポイントは、お子さんのプレースタイルに合ったバランスを選ぶこと!
「もっと飛ばしたい」か、「確実に当てたい」か。お子さんの特徴に合った1本を選んであげることで、バッティングがグンと楽しくなるはずです!
長打を狙いたいなら「緑ワニ・青ワニ」がオススメ!
「ぶっ飛ばして、長打を量産したい!」という子には、緑ワニや青ワニがオススメ。バットの先端に重さがあるトップバランスのバットで、ヘッドが走りやすく、力強いスイングが可能です。
どちらかを選ぶなら、82cm仕様がある青ワニが良いでしょう。長さがある分、より遠心力が強くなるため、飛距離が出やすいです。
安打を増やしたいなら「赤ワニ・黒ワニ」がオススメ!
「しっかりミートして、安打を量産したい!」という子には、赤ワニや黒ワニがオススメ。ミドルバランスのため、バットをコントロールしやすく、ミート重視しつつ、しっかり振り抜けます。
どちらかを選ぶか迷ったら、赤ワニの進化版である黒ワニを選択すると良いでしょう。
ワニクラッシャーのデメリットは価格

ワニクラッシャーの最大のデメリットは「価格」。1本あたり約5万円と、一般的な少年野球用金属バットと比べると、かなり高額です。
種類 | 価格帯 |
---|---|
一般的な金属バット | 5,000円~20,000円前後 |
ワニクラッシャーシリーズ | 約50,000円 |
私もワニクラッシャーシリーズの価格を調べたとき「小学生のバットに5万円!?」と驚きました。
それでも、ワニクラッシャーを使って…
- 打球がよく飛ぶようになって、子どもが野球をもっと楽しめる
- チームが得点力を上げて、勝てる試合が増える
と思えば、5万円分の価値は十分。
私自身、球審として試合で見た「ワニクラッシャー使用者たちの飛距離の違い」に、本当に驚かされました。選手たちの頑張りもあるとは思いますが、1試合で柵越えホームランが2本、エンタイトルツーベースが4本はワニクラッシャーの影響が大きいはず!
\このシーンもワニクラッシャー/
私が気になっている「緑ワニ」

うちの子は、少年野球を始めたばかりの低学年。まだバットをしっかり振るのは難しいけれど、もし1本選ぶなら、緑ワニにしたいと思っています。その理由は、次の2つ。
- トップバランスにチャレンジさせたい
- 今なら50%オフで買える(執筆時点)
中学年くらいになって力がついてきたら、緑ワニのパワーを、思いきり試してほしいですね。
私もミドルバランス派でしたが…
私は小学生のころから野球をしていて、今でも草野球を楽しんでいます。もともと力がないタイプだったので、自然とミドルバランスのバットばかり使ってきました。
たしかにミドルバランスは振りやすい。しかし、大人になってからトップバランスに挑戦してみて、驚きました。
「あれ?振り出しは重いけど、ヘッドが勝手に走るぞ?」
「むしろ、こっちの方が気持ちよく振り抜けるかも?」
トップバランスのバットをスイングするには、最初は少しコツが必要ですが、慣れればバットが勝手に仕事をしてくれる感覚があります。
子どもにもチャレンジさせたい、トップバランス!
緑ワニは、短めのモデルなので、小学校の中学年くらいからでもチャレンジできそうです。
実際、私自身「もっと早くからトップバランスを振っておけばよかったな」と、少し後悔もしています。だからこそ、自分の子どもには早いうちから、トップバランスを経験させてあげたいです。
まとめ:飛ばす楽しさを、子どもにも!

「うちの子にも、こんなに飛ぶバットを使わせてあげたい」そう思ったのが、ワニクラッシャーを調べはじめたきっかけでした。
通称 | 特徴 | 向いている子 | 品名 | 品番 | バランス | 長さ/重さ | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
緑ワニ | 飛距離重視 | 力がある子 スイングが速い子 | ワニクラッシャー Jr. | MJJSBBWCJ | トップ | 78cm/600g 80cm/610g | 初代モデル |
赤ワニ | ミート重視 | 操作しやすいバットが欲しい子 | ワニクラッシャー スピード Jr. | MJJSBBWSJ | ミドル | 78cm/590g 80cm/600g 82cm/610g | 2024年秋頃〜 |
青ワニ | 飛距離重視 | 長打を狙いたい子 パワーで勝負したい子 | ワニクラッシャー パワー Jr. | MJJSBBWPJ | トップ | 78cm/590g 80cm/600g 82cm/610g | 2024年12月〜 |
黒ワニ | ミート重視 | コントロールも飛距離も両方欲しい子 | ワニクラッシャー スピード Jr. ブラック | MJJSBBWS2J | ミドル | 78cm/590g 80cm/600g 82cm/610g | 2025年5月〜 |
実際に試合で目にした、圧倒的な飛距離。子どもたちの「打てた!」という笑顔。バットひとつで、こんなにも野球が楽しくなるんだなと感じました。
確かに価格は高いですが、
- 野球をもっと好きになれる
- 自信がつく
- チームに貢献できる
そんな未来を想像できるなら、それだけの価値があると思います。
今なら、緑ワニが半額。このチャンスをきっかけに、お子さんにも「飛ばす楽しさ」を味わせてあげませんか?
以上、この記事が参考になれば、うれしいです^^