先日のわが子との甲子園で高校野球の観戦へ。「高校球児たちの熱いプレーで、わが子が刺激を受けてくれれば…」と足を運んだのですが、一番刺激を受けたのは、私

甲子園の審判員の動きや所作、そして選手への声かけは、少年野球の保護者として審判に携わる私にとって、固定観念を大きく変えるもの。審判員にも関わらず、選手のようにキビキビと動き、選手のように声を出す。そして、両チームに寄り添いながら、選手とともに試合をつくっていたのです。

今回は、少年野球のパパ審判である私が、甲子園の前列で観戦して感じたことを紹介します。

この記事は、筆者自身の野球経験をもとにした個人の見解です。正式なルールや細かい規定については、各地域の野球連盟・協会にご確認ください。

ひるきん
小学校から大学まで野球を続けた経験を持つアラフォーパパ。わが子も少年野球を始めたことがきっかけで、審判としてグラウンドに立つ機会が増えました。しかし、そこで気付かされた「野球のルール、ちゃんと分かってない…」。わが子とともに日々野球の勉強中です!炭酸水や筋トレに関する情報も発信中!
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小学生以来となった甲子園観戦

私が甲子園で高校野球を観戦するのは、小学生のとき以来でした。

現役時代は、弱小高校ながらも「甲子園に出たい」と思って野球を続けていましたが、最後は不甲斐ない試合で地区予選敗退。その悔しさが心のどこかに残っていたからなのか、これまで何となく甲子園観戦を避けていたように思います。

それでも今回、久しぶりに甲子園へ行こうと思ったのは、わが子が少年野球を始め、高校野球にも興味を持つようになったから。厳しい練習を積み重ねてきた高校球児たちの熱いプレーを見て、わが子の成長につなげてほしいという思いがありました。

せっかくなら選手の動きや声を間近で感じてほしいと思い、少し奮発してグラウンドに近い前から7列目の席を取りました。この選択が、わが子だけでなく、私にとっても大きな学びにつながりました

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負けたら終わりの試合で見た「有明旋風」

私たちが甲子園を訪れたのは、第108回全国高等学校野球選手権大会の3回戦。この日は、次の2試合を観戦しました。

第1試合 健大高崎 4-1 佐野日大

学校名123456789
佐野日大0100000001
健大高崎03000100X4

第2試合 有明 4-1 東日大昌平

学校名123456789
有明0000000404
東日大昌平1000000001

なかでも強く印象に残ったのが、有明高等学校の快進撃「有明旋風」を生で見れたこと。

有明高等学校は初回に1点を先制され、その後も得点できないまま試合は終盤へ。負ければ終わりという甲子園で、7回まで0-1の苦しい展開が続きましたが、8回表に一挙4点を奪って逆転。

どちらに転ぶか分からない、甲子園ならではのヒリヒリした緊張感。そのなかで見せた、思い切って次の塁を狙うアグレッシブな攻撃は、衝撃的でした。

テレビでも、画面越しに高校野球の迫力は伝わります。しかし、選手たちの声、スタンドのどよめき、球場全体を包む熱気まで含めた感動は、現地でなければ味わえないものでした。

我が子も、高校球児のプレーを間近で見て、かなり気持ちが熱くなったようで、

  • 「ナイスバッティングー!」
  • 「ナイスラーン!」

などと、周りの目も気にせず、選手たちへ大きな声援を送っていました。その姿を見て、甲子園へ連れてきて本当によかったと感じたのは、言うまでもありません。

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パパ審判になったから気になった審判員の動き

わが子は高校球児のプレーに夢中でしたが、私が自然と目で追っていたのは審判員。子どもが少年野球を始め、保護者として練習試合や公式戦の審判を担当する機会が増えたからです。

甲子園の審判員は、とにかく動きが速い。打球や走者の動きに合わせて、それぞれの審判員が迷いなくポジションを変えていました。4人の連携が取れたメカニクスはもちろん、キビキビとした動きは、まるで選手のようです

テレビ中継では、どうしてもボールや選手の動きが中心に映るため、審判員が判定に備えてどのように動いているのかは、なかなか分かりません。グラウンドに近い席で観戦したからこそ、審判員の細かな動きまで見ることができました

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甲子園の審判は驚くほど声を出していた

動きの速さとともに最も印象に残ったのが、審判員の声。攻守交代のときには、試合をスムーズに進めるため、選手たちへ積極的に声をかけていました。

  • 「外野の守備に早くつこう!」
  • 「ネクストバッター入ろう!」

ここまでは、試合進行のための声かけとして想像できます。しかし、意外だったのは、選手をたたえ、励ますような声もたくさん聞こえてきたことです。

  • 「サード、ナイスプレーだったぞ!」
  • 「さあ、元気出していこう!」

ナイスプレーをした選手には、そのプレーをたたえる声をかける。ミスをした選手には、気持ちを切り替えられるように励ます。しかも、両チームを区別することなく、選手たちへ声をかけていました。その姿は、まるで審判員も、選手たちと一緒に試合をつくっているかのようです。

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「審判は選手に話しかけない」という固定観念

これまで私が持っていた審判のイメージと言えば、

  • 審判たるもの、私情を挟まず、公平公正な判定に徹する。
  • そのためには、選手に必要以上に話しかけるべきではない。

私自身が選手だった頃も、ここまで積極的に声をかけてくれる審判員は、ほとんどいなかったように思います。

片方のチームだけを応援するような言動であれば、審判員として公平性に欠けます。しかし、両チームに同じように寄り添い、選手を励ますことは、公平性を損なうものではありません。むしろ、選手が気持ちよくプレーできる環境をつくり、試合をより良い方向へ導くことにつながります。

甲子園の審判員を目で追うごとに、私の中にあった「審判は選手と距離を置くもの」という固定観念がどんどん壊れていきました

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判定だけではない審判の姿

審判の最も重要な役割は、ルールに基づいて正しく判定することです。ただし、審判の役割は、それだけではないのかもしれません。

  • 試合を円滑に進める。
  • 選手が安全にプレーできる環境をつくる。
  • 両チームが力を出し切れるように支える。

甲子園の審判員は、キビキビとした動きや温かい声かけによって、それらを実践していました。甲子園の審判員は、動きや声かけによって、それらを実践していました。

少年野球のパパ審判でも、同じようにできることはあるはずです。

  • ナイスプレーには「ナイスプレー!」
  • ミスをして落ち込む選手には「切り替えていこう!」
  • 緊張している選手には、笑顔で声をかける

判定スキルや野球ルールに自信がなくても、子どもたちに寄り添うことはできます。そんなパパ審判が増えれば、子どもたちが十分に力を発揮した気持ちの良い試合が増えていくのではないかと思います。

前列で観戦したからこそ分かったこと

審判員の声かけは、テレビ中継ではほとんど聞こえません。今回、グラウンドに近い席で観戦したからこそ、審判員の声や表情、細かな動きを知ることができました。

もし甲子園へ行く機会があれば、ぜひ一度、グラウンドに近い席から審判員にも注目してみてください。テレビでは気づかなかった、選手を励ましながら試合を支える審判員の温かい姿が見られるはずです。

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まとめ|常に笑顔で選手を励ますパパ審判でありたい

わが子に高校球児の熱いプレーを見てほしいと訪れた甲子園。実際に間近で試合を見たことで、わが子だけでなく、私にとっても大きな学びがありました

選手のようにキビキビと動き、選手のように声を出す、甲子園の審判員。その姿を見て、審判はルールに基づいて正しく判定し、試合を円滑に進めるだけでなく、温かい声かけによって、選手が力を出し切れるように試合を支えているのだと感じました。

  • ナイスプレーには、「ナイスプレー!」
  • ミスをして落ち込む選手には、「切り替えていこう!」
  • そして、常に笑顔で選手に声をかけて励ます

私も、そんなパパ審判でありたいと思います。

不甲斐ない試合で地区予選敗退という苦い思い出があり、訪れる機会が遠のいていた甲子園。もっと早く来ればよかったと、少し後悔しています。また機会があれば、わが子と一緒に訪れたいです。

以上、この記事が、少年野球で審判を務める方にとって、選手への接し方を考えるきっかけになればうれしいです^^