【2026年版】学童野球の投球数制限をわかりやすく解説|肩肘を守るアイシングの重要性
少年野球では、「どれだけ投げられるか」「どれだけ勝てるか」に目が向きがちです。しかしその一方で、肩や肘を壊し、野球を続けられなくなる子どもたちがいるのも事実。
私自身、肩肘を壊した経験があり、いまでは本気で全力投球をすることはできません。だからこそ、小学生のうちに「壊さない野球」をすることの大切さを強く感じています。
全日本軟式野球連盟は、2025年10月に新たな投球数制限、2026年2月にポジション兼任禁止など、子どものケガ予防を目的としたルール改正を次々と発表しました。これは子どもたちが、将来も野球を続けられる体を守るためのルールです。
本記事では、これらのルール改正を分かりやすく解説したうえで、ルールだけでは守りきれない子どもの肩や肘を、家庭でどう守るかについてまとめました。
- 投げすぎを防ぐこと。
- 投げた後にケアすること。
子どもの未来を守るために、親として知っておきたいポイントを一緒に整理していきましょう。
\この記事を書いた人/

ひるきん
小学校から大学まで野球を続けた経験を持つアラフォーパパ。わが子も少年野球を始めたことがきっかけで、審判としてグラウンドに立つ機会が増えました。しかし、そこで気付かされた「野球のルール、ちゃんと分かってない…」。わが子とともに日々野球の勉強中です!
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この記事は、筆者自身の野球経験をもとにした個人の見解です。正式なルールや細かい規定については、各地域の野球連盟・協会にご確認ください。
\審判パパ向けの記事まとめ/
2026年度のルール改正

2026年度に全国軟式野球連盟からの発表は、ケガや故障から子どもを守る目的の改正が目立ちました。ウレタンバットの使用禁止も衝撃でしたが、次の改正も印象的です。
- 1週間の投球数制限が追加(2026年〜)
- 投手と捕手の兼任禁止(2027年〜)
1週間の投球数制限が追加(2026年〜)
| 対象 | 1日あたり | 1週間あたり |
|---|---|---|
| 5・6年生 | 70球以内 | 210球以内 |
| 4年生以下 | 60球以内 | 180球以内 |
2026年シーズンから、学童部では「1週間あたりの投球数制限」が新たに導入されました。これまで通りの1日70球以内(4年生以下は60球以内)という制限に加え、1週間の合計投球数が210球以内(4年生以下は180球以内)に制限されます。
これは勝敗のためではなく、成長期の子どもたちの肩や肘を守るためのルール。「1日だけ守ればOK」ではなく、「1週間トータルで管理する」形に厳格化されました。週末の連戦で投げ続けることは難しくなるため、今後は複数投手で分担する選手起用が求められます。
投手と捕手の兼任禁止(2027年〜)

2027年シーズンから、学童部では同一試合における「投手と捕手の兼任」が禁止されます。これは、肘や肩への負担が特に大きい2つのポジションを同じ試合で兼任させないことで、選手のケガ予防と将来の野球人生を守るためのルール改正です。
その試合で投手として出場した選手は、投手交代後に捕手につくことができません。捕手として出場した選手も投手につくことはできません。

「投手が捕手以外の守備位置につく」ことや「捕手が投手以外の守備位置につく」ことは可能です。
この改正は子どもの肩肘を守るため

小学生の体はまだ発達の途中にあり、大人よりも関節や筋肉が弱く、故障につながりやすい特徴があります。一度、肩や肘を壊してしまうと、完全に元の状態へ戻ることは難しいことが多いです。
勝敗は大切ですが、将来も野球を続けられる体を守ることが最優先。今回のルール改正は、「今の結果」ではなく「未来の野球人生」を守るための大切な取り組みです。
大切なのは「故障させない環境」づくり

投球数制限や兼任禁止といったルール改正は、「子どもの肩や肘を守るため」のもの。しかし、投げなければ上手くならないのも事実です。実戦の緊張感、マウンドでしか得られない経験がこどもの成長につながります。
大切なのは「投げさせないこと」ではなく、肩肘が壊れない範囲で投げ、成長できる環境をつくること。その環境を整えるのは、子どもではなく、周りの大人の役目です。
子どもの肩肘を守るのは大人の責任

子どもは、自分の体よりも「投げたい気持ち」を優先します。
- 痛みがあっても我慢する
- 違和感があっても隠す
- それでもマウンドに立ちたがる
子どもを止める役割・守る役割は周りの大人。親や指導者が気づき、判断し、子どもの未来を守らなければなりません。
かくいう私自身も肩肘を壊した経験があり、今では全力投球をすることはできません。だからこそ、子どもを「故障させないこと」が、何よりも大切だと強く思います。
故障させない親ができる4つのこと

子どもの肩や肘を守るために、親として何ができるのか?私の経験上、次の4つが重要ポイントと考えています。
- 投げすぎを止める
- 正しいフォームを教える
- 休息を軽視しない
- 身体のケアを習慣づける
① 投げすぎを止める
「まだ投げられる」は「もうやめていい」のサイン。子どもの投球フォームの違和感や表情から感じる疲労感は、ストップをかける合図です。
② 正しいフォームを教える
手投げや無理なフォームは、知らないうちに肩肘へ負担をかけます。正しいフォームを身につけさせることで、肩肘の負担を減らし、故障を防ぐことにつながります。
③ 休息を軽視しない
ボールを投げた後は、少なからず筋肉が損傷しています。筋肉痛もそのひとつ。
損傷した筋肉が完全に回復するには、48〜72時間が必要とも言われています。十分な休息は、サボりではなく、トレーニングの一部です。
④ 身体のケアを習慣づける
投げた後の肩・肘や周りの筋肉には、目に見えないダメージが蓄積しています。練習後や試合後のケアは、肩・肘や筋肉の回復をサポートしてくれます。
疎かになりがちな「投球後のケア」

少年野球の現場を見ていると、「投げた後のケア」が不足していると感じています。高校や大学、プロ野球では投球後の「アイシング」が当たり前ですが、少年野球の試合では、あまり目にすることがありません。
実は、投球後の肩や肘の内部では、目に見えないダメージが生じています。ケアをせずに放置すると疲労が抜けきらず、やがて故障につながることもあります。
- 肩や肘を酷使
↓ - ダメージ放置
↓ - 疲労が蓄積
↓ - 肩や肘の故障
この流れを防ぐために大切なのが、投げた後のケア。特に肩や肘の「アイシング」は、簡単にできて効果的な方法です。
肩肘を守るアイシング

投げすぎを防ぐことも大切ですが、「投げた後にどうケアするか」も同じくらい重要です。特に「アイシング」は、誰でもすぐに行え、やり方もカンタンです。
- アイシングの効果
- アイシングの方法と注意点
アイシングの効果
投球後の肩や肘の内部では、目に見えないダメージが起きています。アイシングを行えば、次のような効果を得ることができます。
炎症や腫れを抑える
酷使した筋肉や関節を冷やすことで、血流の一時的な低下と炎症反応を抑え、痛みや腫れを和らげる効果があります。
痛みや疲労感の軽減
投球後や激しい練習後にアイシングを行うと、肩の重さや疲労感が軽くなるように効果があります。
アイシングの方法と注意点
アイシングの方法はとてもシンプル。氷をビニール袋に入れてタオルで包み、投球で負担のかかった肩や肘を冷やせばOKです。
アイシングのタイミング
練習や試合の直後、できるだけ早く冷やすのが効果的。30分以内に行うのが理想です。
アイシングの時間
1回当たり15分程度が目安。長時間の冷却は、血流が悪くなり、回復を妨げる場合があるため注意しましょう。

専用のアイシングセットを使えば、肩や肘をより効率的に冷やすことができます。
わが子にもアイシングセットを準備

練習や試合で、わが子も投手を経験させてもらえることが増えました。それに伴い、翌日に「肩が痛い」と言うことが増えました。
今のところ、筋肉痛から来る痛みのようですが、「私のように肩肘を壊してほしくない!」との思いから、アイシングセットを購入しました。
- 肩肘専用ベルトで締め付けるため、患部にフィットしやすい
- 保冷剤で冷却するため、氷を準備しなくていい
が購入の決め手。価格はセットで1万円弱ですが、「子どもの将来のため」と思えば、決して高い値段ではありません。
まとめ|投球数制限と投球後ケアで肩肘を守る!

2026年以降、投球数制限やポジション兼任禁止など、子どものケガ予防を目的としたルール改正が決定しています。これは、学童野球が「勝つこと」よりも「守ること」を大切にする方向へ進んでいる証です。
しかし、ルールだけでは、子どもの肩や肘を完全に守ることはできません。投げなければ成長しない一方で、投げすぎれば故障につながります。そのバランスをどう支えるかが、大人の役割です。
- 投げすぎを止めること。
- 正しいフォームを身につけさせること。
- 十分な休養をとらせること。
- そして、投げた後のケアを習慣にすること。
特にアイシングは、今日からでも始められる、最もシンプルで効果的なケア。専用のアイシングセットを使えば、効率的に肩や肘を冷やすことができます。
子どもは、自分の体を守ることができません。だからこそ、親や指導者といった周りの大人が、子どもの未来を守る存在でありたい!
この先も、子どもたちが笑顔で野球を続けられるよう、できることから、ひとつずつ始めていきましょう!
以上、この記事が参考になれば、うれしいです^^



