【少年野球審判】時間切れ直後に後攻が逆転したら?正しい試合終了の判断
少年野球の審判をしていると、「試合の終わり方」で迷う場面は必ずやってきます。特にややこしいのが、時間切れ直後に後攻が逆転した場合です。
少年野球の試合終了のタイミングは、「6回終了または1時間30分経過するまで」と決まっています。
実は私は、1時間30分が経過してすぐに後攻が逆転したにも関わらず、3アウトまで試合を続けてしまうミスをしました。公式戦でなかったのが、不幸中の幸いです…。
同じミスをしないよう、試合時間が経過した際の試合終了の仕方について、備忘録として整理しました。パパ審判の方が私と同じミスをしない手助けになれば、うれしいです。
\この記事を書いた人/

ひるきん
小学校から大学まで野球を続けた経験を持つアラフォーパパ。わが子も少年野球を始めたことがきっかけで、審判としてグラウンドに立つ機会が増えました。しかし、そこで気付かされた「野球のルール、ちゃんと分かってない…」。わが子とともに日々野球の勉強中です!
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この記事は、筆者自身の野球経験をもとにした個人の見解です。正式なルールや細かい規定については、各地域の野球連盟・協会にご確認ください。
\審判パパ向けの記事まとめ/
私がやってしまった「試合終了の判断ミス」

先日、少年野球の練習試合でこんな場面がありました。
5回ウラの途中、先攻リードを後攻が追いかけている中、試合時間が1時間30分が経過。その直後、走者一掃の長打で後攻チームが逆転。
しかし私は、3アウトまで続行してしまったのです。
実はこれ、大きなミス!本来は、後攻が逆転したタイミングで試合を終了するべきだったのです。

これが公式戦じゃなくて良かった…。
本来は「後攻が逆転した瞬間に試合終了」すべき

少年野球の試合時間は1時間30分と決まっています。1時間30分が経過した際、「どこで試合を終了するか」は試合状況で判断する必要があります。
まずは、次の2つの原則を押さえておく必要があります。
- 先攻リード/同点 → その回の終了まで続行
- 後攻リード → その打者の打撃完了まで
「打撃完了」とは、打者の結果が確定した時点。安打・四球・三振・アウトなどプレーが一段落した瞬間が、打撃完了です。
時間切れが絡む場面では、アウトカウントよりもどちらがリードしているかを優先した判断を要します。必ずしも3アウトまで進める必要はありません。
私がミスしたケースの場合、
- 後攻が逆転し、先攻めをリード
- その打者の打撃結果が確定(安打)
の3つがそろっていたため、試合終了が成立します。
時間切れによる試合終了のポイント

試合終盤、1時間30分を経過しそうな場面では、次の「3つのポイント」を意識する必要があります。
- 時間到達前の準備
- 時間到達時の確認
- 状況に応じて試合を終了する
①時間到達前の準備
まずは時間到達に気づくこと。気づかなければ、適切な対応はできません。
回が進むごとにこまめに時間を確認しておくのがポイントです。
- そろそろ時間に到達しそうだな
- このペースならあと○回で終わりそう
- テンポが速いから最終回まで行けそう
など、試合展開を予測しておくことで、時間到達時に慌てず対応できます。
②時間到達時の確認
試合時間に到達したら、次の2点を必ず確認します。
- 時間到達したのは、回のオモテ or ウラ?
- リードしているのは、後攻 or 先攻 or 同点?
③状況に応じて試合を終了する
時間到達時点の状況を整理し、次のどちらかで対応します。
- 3アウトまで進める
- 打撃完了で止める
後攻がリードしている場合では、回を完了せず、途中で終了するケースがあるので、注意が必要です。
(例)5回に時間到達した場合の試合終了
具体例として、5回に試合時間が到達したケースを想定し、試合終了のタイミングを解説します。
- 5回オモテの攻撃中に時間到達
後攻チームがリードしていた場合
先攻チームがリードしていた場合
同点の場合 - 5回ウラの攻撃中に時間到達
後攻チームがリードしていた場合
先攻チームがリードしていた場合
同点の場合
5回オモテの攻撃中に時間到達

5回オモテの攻撃中に時間到達場合、この時点ではまだ5回ウラの後攻の攻撃が残っています。
後攻チームがリードしていた場合
- 先攻がリードのまま → 試合終了
- 先攻が同点にする → ウラへ続行
- 先攻が逆転する → ウラへ続行
オモテの攻撃が終了した時点で、後攻チームがリードしていた場合は、試合終了。ウラの攻撃は行いません。
ただし、オモテに先攻チームが逆転したり、追いついた場合は、ウラの攻撃も続行します。
先攻チームがリードしていた場合
- 先攻がリード → ウラへ続行
この時点では先攻チームがリードしているため、試合は5回ウラの攻撃まで続行します。試合終了のタイミングは、5回ウラの攻撃中の展開によって決まります。
5回ウラの展開
- ウラで後攻が逆転 → その瞬間に試合終了
- ウラで後攻が同点 → ウラ終了まで続行し、引き分けまたは延長
- ウラで先攻リードのまま → ウラ終了で試合終了
先攻チームのリードが続いている間は、ウラの攻撃を最後まで行い、回完了時点のスコアで試合終了。ウラの途中で後攻チームが勝ち越した場合は、その瞬間に試合終了となります。
なお、終了時点で同点の場合は、引き分けとするか延長とするかは大会ルールに従います。
同点の場合
- 同点 → ウラへ続行
この時点では同点のため、試合は5回ウラの攻撃まで続行。先攻めチームが勝ち越しても、5回ウラの攻撃まで続行です。
試合終了のタイミングは、5回ウラの攻撃中の展開によって決まります。
5回ウラの展開
- ウラで後攻が勝ち越し → その瞬間に試合終了(サヨナラ)
- ウラで同点のまま → ウラ終了で引き分けor延長
ウラの途中で後攻チームが勝ち越した場合は、その瞬間に試合終了。同点の場合は、引き分けとするか延長とするかは大会ルールに従います。
5回ウラの攻撃中に時間到達

5回ウラの攻撃中に時間到達する場合、後攻チームがリードならその時点で試合終了、それ以外はウラ終了まで続行します。
後攻チームがリードしていた場合
- 後攻がリード → その打者の打撃完了で試合終了
5回ウラの攻撃中に時間到達した時点で、後攻がリードしている場合は、その打者の打撃が完了した時点で試合終了となります。
3アウトまで進める必要はありません。安打・四球・三振・アウトなど、プレーが一段落し打者の結果が確定した時点で試合終了となります。
審判は1 時間 30 分を経過した時点で、そのときの打者の打撃中にその旨を両チームに通告する必要があります。
先攻チームがリードしていた場合
- 先攻がリード → ウラ終了まで続行
5回ウラの攻撃中に時間到達した時点で先攻チームがリードしている場合は、5回ウラ終了まで試合を続行します。
試合終了のタイミングは、その後の展開によって決まります。
試合終了のタイミング
- 先攻がリードのまま → ウラ終了で試合終了
- ウラで後攻が逆転 → その瞬間に試合終了
- ウラで後攻が同点 → ウラ終了で引き分けまたは延長
先攻チームのリードが続いている間は、ウラの攻撃を最後まで行い、終了時点のスコアで試合成立となります。
なお、ウラの途中で後攻チームが逆転した場合はその瞬間に試合終了。同点の場合は、引き分けとするか延長とするかは大会ルールに従います。
同点の場合
- 同点 → ウラ終了まで続行
5回ウラの攻撃中に時間到達した時点で同点の場合は、5回ウラ終了まで試合を続行します。
試合終了のタイミングは、その後の展開によって決まります。
試合終了のタイミング
- ウラで後攻が勝ち越し → その瞬間に試合終了
- 同点のまま → ウラ終了で引き分けまたは延長
ウラの途中で後攻チームが勝ち越した場合は、時間制ルールによりその瞬間に試合終了。同点の場合は、回完了時点のスコアで試合成立となります。
「時間到達回=最終回」と覚えればシンプル

「ケースが多くて、逆に迷ってしまう…」という方は、
「時間が到達した回」が「最終回」である
と覚えるとシンプルです。
たとえば、5回の途中で1時間30分が経過した場合は5回が最終回です。
- 後攻がリードしている場合 → オモテ終了で試合終了(ウラなし)
先攻が逆転・同点にした場合は、ウラあり - 同点のまま → ウラ終了で引き分けまたは延長(大会ルールによる)
後攻が逆転した場合は、サヨナラ
まとめ|時間切れによる試合終了は「試合状況」で見極める

少年野球の試合中、1時間30分に到達による試合終了は、アウトカウントではなく試合状況を基準に判断しましょう。特に重要なのは、次の3つです。
- 時間到達した回が最終回になる
- 後攻チームがリードした瞬間に試合終了
- 迷ったら「今、後攻が勝っているか?」を確認する
「3アウトまで進めるかどうか」ではなく、試合が成立したかどうかで試合終了を判断する必要があります。試合終盤はアウトカウントに引っ張られず、常にスコアと状況に気を配ることが大切です。
私自身、時間切れ直後に後攻が逆転した場面で、3アウトまで進めてしまうミスを経験しました。しかし今回の整理により、試合終了の判断はシンプルな原則で決まることを改めて理解できました。
- 時間到達 → 回やウラ・オモテを確認
- スコア確認 → 後攻がリードしているかを見る
- リードしていれば → その瞬間に試合終了
この流れを意識するだけで、終盤の判断ミスは大きく減らせるはず!
以上、この記事がパパ審判の参考になれば、うれしいです^^


