少年野球の審判を頑張るパパの中にも、「インターフェアって、まだ一度も取ったことがない…」という人も多いはず。

私自身、これまで何試合も審判をしてきましたが、インターフェアはまだ実際にジャッジしたことがありません。いざ起きたとき、ちゃんとジャッジできるかも心配です。

そこで今回は、自分のための備忘録も兼ねて、攻撃側のインターフェアを中学生でも理解できる言葉で整理してみました。

備えあれば憂いなし。この記事を一度読んでおけば、次に審判を任されても、もう怖くありません。

この記事は、公認野球規則を参考にしつつ、筆者自身の野球経験をもとにした個人の見解です。正式なルールや細かい規定については、各地域の野球連盟・協会にご確認ください。

ひるきん
小学校から大学まで野球を続けた経験を持つアラフォーパパ。わが子も少年野球を始めたことがきっかけで、審判としてグラウンドに立つ機会が増えました。しかし、そこで気付かされた「野球のルール、ちゃんと分かってない…」。わが子とともに日々野球の勉強中です!
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インターフェアとは?

インターフェアとは、「プレーヤーが相手チームのプレーをジャマする」こと。野球では、相手のプレーをジャマするとアウトになるルールがあり、これをインターフェアと呼びます。

ひるきん

「守備妨害」や「走塁妨害」の方が聞き馴染みがありますよね。

  • インターフェアは4パターン
  • 本記事では「攻撃側の妨害」を説明

インターフェアは4パターン

インターフェアには、誰がジャマをするのかによって、次の4パターンに別れます。

パターンだれがジャマする?内容
① 攻撃側の妨害打者・走者・コーチ守備のプレーをジャマする
② 守備側の妨害野手打者の打つ動きをジャマする
③ 審判の妨害審判ボールや送球に当たってしまう
④ 観衆の妨害観客グラウンドに入る・ボールに触る

野球のルール上、「攻撃側」や「守備側」の妨害だけでなく、「審判」や「観衆」の妨害も定められています。

本記事では「攻撃側の妨害」を説明

打者・走者・コーチが守備のプレーをジャマした場合、これを「(攻撃側の)インターフェア」といいます。わざとはもちろん、うっかりでも、守備のプレーをジャマしたら攻撃側がアウトです。

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「攻撃側の妨害」は全部で11種類

野球のルール上、「攻撃側のインターフェア」の種類は全部で11種類。公認野球規則6.01(a)(1)〜(11)に定められています。

  • (1) 振り逃げで捕手のジャマをしたら、アウト
  • (2) まだ生きている打球に触ったら、アウト
  • (3) 0・1アウト三塁でホームのプレーをジャマしたら、アウト
  • (4) 味方が集まって守備をジャマしたら、走者アウト
  • (5) 関係のない人がプレーに関わったら、アウト
  • (6)・(7) ダブルプレーを防ごうとジャマしたら、2アウト
  • (8)・(9) コーチの声はいいけど、体や動きで助けたらアウト
  • (10) 野手のプレーを走者がよけずにジャマしたら、アウト
  • (11) 野手が守れる打球に当たったら、アウト

「守る側のジャマをしたら、だいたいアウト」と覚えておくと、これから紹介する11種類の妨害もスッと理解できます 。

(1) 振り逃げで捕手のジャマをしたら、アウト

第3ストライクを捕手が捕れなかった場合、「振り逃げ」が成立し、打者は一塁へ。このとき、捕手がボールを取ろうとしているのに、打者走者がジャマしてしまうとアウトです。

プレーは止まり、他の走者は投球時にいた塁へ戻されます。

第3ストライクの投球に、打者や審判がうっかり当たっただけの場合でも結果は同じ。いんたターフェアではありませんが、プレーは止まり、打者はアウト。走者も投球時の塁へ戻ります。

ただし、第3ストライクの投球が、先に捕手や審判に当たってから打者走者に当たっただけなら、捕手のプレーをはっきりジャマしたと判断できない限り、妨害にはなりません。

二人以上の走者が同時に盗塁している場面で妨害が起きた場合は、捕手がアウトにしようとしていた走者がアウトになります。どの走者をねらっていたのか分かりにくいときは、本塁に近い走者がアウトです。

(2) まだ生きている打球に触ったら、アウト

打球がまだフェアかファールか決まっていない状態で、打者や走者がわざとその打球に触ったり、進む方向を変えたりすると、その時点でアウトになります。

手で止める、足でける、体で当てるなど、方法は関係ありません。守備のプレーをジャマしたと判断されます。

この場合、プレーは止まり、ボールデッドになります。

(3) 0・1アウト三塁でホームのプレーをジャマしたら、アウト

0アウトまたは1アウトで、走者が三塁にいる場面では、ホームでのプレーを打者がジャマしてはいけません。たとえば、捕手が本塁で走者をアウトにしようとしているときに、打者が体や動きでそのプレーをジャマすると、三塁走者がアウトです。

ただし、2アウトのときは例外。走者ではなく、打者がアウトになります。

三塁走者が、ただスタートを切っただけで、捕手が三塁走者をアウトにしようとしているわけではない場面。打者が捕手の動きをジャマした場合は、このルールは当てはまりません。

(4) 味方が集まって守備をジャマしたら、走者アウト

走者が向かおうとしている塁の近くに、味方の選手が立ったり、集まったりして守備のジャマをした場合、その走者はアウトです。

声や動きで守備を迷わせたり、わざとプレーしにくい位置に立ったりする行為も、守備をジャマしたと判断されます。この場合、ジャマをした本人ではなく、走っていた走者がアウトになるのがポイントです。

(5) 関係のない人がプレーに関わったら、アウト

すでにアウトになった打者や走者得点したあとの走者は、次のプレーに関わってはいけません。守備のプレーをジャマした場合、そのプレーの対象になっていた走者がアウトになります。

例えば、

  • アウトになった走者が、送球を防ごうとする
  • ホームイン後に、捕手の動きを体で止める

などを行うと、走者がアウトになります。

どの走者をアウトにするかは、次のいずれか。

  • どの走者へのプレーをジャマしたか分かる場合は、その走者がアウト
  • 判断が難しい場合は、本塁に近い走者がアウト

このとき、プレーは止まり、他の走者は妨害が起きた時点でいた塁へ戻ります。

アウトになったあとに進塁を続けたり、帰塁したりするだけでは、妨害とはみなされません。守備のプレーを実際にジャマしたかどうかが判断のポイントです。

(6)・(7) ダブルプレーを防ごうとジャマしたら、2アウト

 走者や打者走者が、ダブルプレーを防ぐために、わざと守備をジャマしたと審判が判断した場合、この妨害はとても重く扱われます。

たとえば、

  • 打球をわざと止めた
  • 打球を処理している野手にぶつかった
  • 送球を防ごうとした

    などの行為です。この場合、妨害した走者だけでなく、打者走者もアウトになります。

    なお、アウトにした際はプレーが止まり、他の走者は進塁も得点もできません。

    (8)・(9) コーチの声はいいけど、体や動きで助けたらアウト

    ベースコーチは、走者のプレーを体で助けてはいけません。走者を押したり、支えたりして、塁からのスタートや帰塁を助けた場合、その走者はアウトになります。

    三塁に走者がいる場面で、ベースコーチがコーチボックスを出て、送球を招くような動きをした場合も反則です。この場合も、走者がアウトになります。

    (10) 野手のプレーを走者がよけずにジャマしたら、アウト

    走者は、打球を処理しようとしている野手をよけなければなりません。ゴロを処理している野手に向かって突っ込んだり、送球の通り道にわざと入ったりすると、守備のプレーをジャマしたと判断され、走者はアウトになります。

    ただし、打球を処理している捕手と、一塁へ走る打者走者が自然に接触しただけの場合は、基本的にアウトも反則もありません

    打球を処理しているからといって、野手がわざと走者をつまずかせるような行為をした場合は、守備側の反則になります。

    (11) 野手が守れる打球に当たったら、アウト

    フェア地域で、まだ野手に触れていない打球が走者に当たった場合、その走者はアウトになります。守備がプレーできるはずの打球を、走者がジャマしたと考えるからです。

    ただし、次のような場合は、走者に当たってもアウトにはなりません

    • すでに内野手に触れていた打球
    • 内野手の横を抜けて、もう他の内野手が守れない打球

    これは、守備のチャンスが残っていないと判断されるためです。

    たとえ守れない打球であっても、走者がわざと足でけったり、進路を変えたりした場合は、妨害と判断され、走者はアウトになります。

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    まとめ審判パパがインターフェアを判断するときの考え方

    インターフェアの判定で大切なのは、条文を全部思い出すことではありません。次のポイントを押さえて、即座に判断することが重要です。

    • 守備のプレーを実際にジャマしたか
    • そのプレーは誰に対してのプレーだったか
    • わざとだったかどうか

    これを順番に考えれば、11種類もあるインターフェアが整理しやすかなるはず。迷ったときは、「守る側のジャマをしたらアウト」に立ち返ればOKです。

    私自身、インターフェアのジャッジはしたことがなく、ルールも曖昧でしたが、これで安心。その場面に遭遇しても、落ち着いてジャッジできそうです。

    おまけ|頼りになる『公認野球規則』

    ボールが走者に当たった場合のルールを整理するため、公認野球規則の条文を何度も読み返しました。難しく複雑なルールを整理するときこそ、必ず頼りにしたい一冊です。

    手元に置いておくだけで「分からないルールがあっても、これを読めば大丈夫」と思えるので安心。価格も手頃なので、審判を担うお父さんは、持っておいて損はありません。

    以上、この記事が参考になれば、うれしいです^^