少年野球の始球式のやり方|球審を任されたパパ審判のためのガイドライン
開会式が終わり、いよいよ第1試合。この日の私は、地域のローカルな公式戦に球審として参加していました。試合開始前、運営の方から「始球式をやります」とアナウンスが…。
「…始球式って、球審は何をすればいいんだっけ?」
公認野球規則を思い返しても、答えはどこにもありません。結局、その場では流れに身を任せるしかなく、正直なところ、よく分からないまま“それっぽく”対応して終わりました。
ところが試合後、相手チームの、かなり熟練した審判の方から、「始球式は、やり方がある」と、やさしく指導を受けることに。
「始球式のやり方ってあるんだ…」
家に帰ってから始球式の動画を見直し、実際の流れを確認しながら、手順を整理しました。意外かもしれませんが、始球式の動き自体はそれほど難しくありません。
この記事を一度読んでおけば、突然始球式を頼まれても、落ち着いて対応できるはずです。記事の最後には、私なりにまとめた始球式のガイドラインも載せていますので、ぜひ活用してみてください。
\この記事を書いた人/

ひるきん
小学校から大学まで野球を続けた経験を持つアラフォーパパ。わが子も少年野球を始めたことがきっかけで、審判としてグラウンドに立つ機会が増えました。しかし、そこで気付かされた「野球のルール、ちゃんと分かってない…」。わが子とともに日々野球の勉強中です!
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始球式では「球審がエスコート役」

私自身、今回の始球式まで知りませんでしたが、始球式では、球審が始球者をエスコートする役割を担います。
「始球式って、投げてもらうだけでしょ?」と、私も思っていました。しかし実際には、
- 始球者を迎えに行く
- 始球者をマウンド付近まで案内する
- 始球者の投球のタイミングを作る
- 投球後に始球者を安全に送り出す
というように、球審が流れを作らないと、始球式そのものが成立しません。
少年野球・始球式のエスコート手順【球審の動き】

始球式では、球審が進行役となり、始球者をエスコートします。ここでは、私が実際に教えてもらったり、動画を見て学んだ内容もとに、少年野球の始球式で球審が行うべき手順を紹介します。
- 始球者の入場
- 始球者をマウンドまでエスコート
- 始球者・球審・投手の立ち位置
- 球審は「プレー!」コール
- 投球〜ストライクコール
- 始球者へボール返却
- 始球者の退場エスコート
① 始球者の入場

まずは、始球者の入場。始球者は、一塁側ベンチ方向からグラウンドへ入場するケースが一般的です。
球審は、あらかじめファールゾーンで待機しておきましょう。「始球者がグラウンドに入ってきたら、すぐに動ける位置」に立っておくイメージです。
始球者が誰なのか、事前に確認しておくと安心です。
② 始球者をマウンドまでエスコート

始球者がグラウンドに入場したら、球審は始球者と合流し、ピッチャーマウンド方向へエスコートします。始球者と歩調を合わせ、体の向きで自然にマウンド方向へ案内しましょう。
マウンドに着く前に、内野のダイヤモンドに入る前で一度立ち止まり、グラウンドに一礼するのがポイント。
- 立ち止まる位置は、一塁側ファールラインの手前
- 球審と始球者が並び、グラウンド(内野)へ一礼
- 一礼後、球審から始球者へ、ボールを丁寧に手渡す
- その後、両者そろってマウンド方向へ進む
この一連の動きが入ることで、選手や観客に対して、セレモニーとしての礼儀や格式が伝わり、グラウンド全体の空気が一段引き締まります。
始球者の誘導は、手のひらや体の向きで誘導すると自然です。指差しは控えましょう。
③ 始球者の両隣に球審・投手が立つ

ボールを受け取った始球者は、マウンド上の投手板付近まで進みます。このタイミングに合わせて、球審と投手は、次の位置へ移動します。
- 中央:始球者
- 三塁側:球審
- 一塁側:投手
球審は、始球者の後ろ側を通り、始球者の三塁側の隣へ移動します。そのまま、始球者の投球の準備が整うのを待ちましょう。
投手は、始球者の一塁側の隣に立ち、始球者の投球を静かに見守ります。
投手板が土で汚れている場合は、始球者がマウンドに立つ前に、サッとブラシで払いましょう。
④ 球審は「プレー!」のコール

始球者・球審・投手の立ち位置が整い、始球者の準備ができたら、始球式のはじまり。球審は、その場で「プレー!」とコールしましょう。
球審が声をかけることで、始球者も、捕手も、観客も「今から投げるんだな」と心構えができます。
観客にも聞こえるように、大きい声ではっきりとコールするのがコツ
⑤ 投球〜「ストライク!」のコール

「プレー!」のコール後、始球者はキャッチャーめがけて投球します。このとき、たとえ投球がボールになってもバッターは空振りするのが、暗黙のルールです。
これに合わせて、球審は「ストライク!」とコールします。始球式は競技プレーではなく、あくまでセレモニー。コースの厳密さは不要です。
どんな球が来ても空振りしてもらえるよう、事前に打者にお願いしておきましょう。
\コレを機にストライクゾーンを学ぶ/
⑥ 始球者へボール返却

「ストライク!」のコール後、捕手は始球者のもとへ駆け足で向かい、捕球したボールを始球者へ手渡しします。
ピッチャーへ返球しないよう、注意しましょう。
捕手には「始球式のボールは、始球者へ手渡しで返してね」などと、事前に伝えておくと安心です。
⑦ 始球者の退場エスコート

ボールが始球者に戻ったら、球審が始球者を一塁側ファールゾーン方向へエスコート。ファールゾーンを越えたところで後ろへ振り返り、入場時と同様、球審と始球者の両者で内野へ一礼します。
その後、始球者はそのままグラウンドの外へ退場。それを見送りながら、球審はその場で一礼し、試合進行へ戻ります。
会場全体で始球者を拍手でお送りましょう。
まとめ|パパ審判向け始球式ガイドライン

始球式はレアだけど、球審が進行役とエスコート役を担う重要なセレモニー。
今回まとめた手順を知っていれば、次に急に任されても、落ち着いて対応できるはず。これから球審を務める「審判パパ」のために、ガイドラインにまとめましたので、参考にしてみてください。
- 始球者の入場
- 始球者は一塁側から入場することが多い
- 球審はファールゾーン付近で待機
- 始球者をマウンドまでエスコート
- 始球者と合流し、歩調をあわせてマウンド方向へ案内
- 体の向きや手のひらの向きで始球者を誘導
- 一塁側ファールライン手前で一礼し、ボールを手渡し
- その後、一緒にマウンド付近へ進む
- マウンドでの立ち位置
- 始球者:中央
- 球審:始球者の三塁側
- 投手:始球者の一塁側
- 球審は「プレー!」のコール
- 始球者の準備と周囲の安全を確認
- 球審が大きな声で「プレー!」
- 投球〜「ストライク!」のコール
- 始球者は捕手を目掛けて投球
- ストライクでもボールでもバッターは空振り
- 球審は、その場で「ストライク!」とコール
- 始球者へボール返却
- 捕手が始球者のもとへ軽く駆け足
- 始球者への返球禁止
- ボールは始球者へ直接返す
- 退場エスコート
- 球審が始球者を 一塁側ファールゾーンへ誘導
- ファールゾーンを越えたところで両者で内野へ一礼
- 始球者はそのまま退場、球審は始球者へ一礼
- 始球者を見送ったら、すぐ試合準備
これであなたも、始球者のエスコートは完璧です!
以上、この記事が参考になれば、うれしいです^^


