少年野球で審判を担当することになったら、不安や心配は誰もが感じること。
- 「ルールって難しい…」
- 「審判って緊張する…」
私もまさにその一人。野球経験があっても、毎試合、緊張します。
そんな私が審判中に体験した、“ちょっと珍しい出来事。見逃されがちなルールを学ぶいい機会となりましたので、この記事でシェアさせていただきます。
ひょっとしたら、次の試合に役立つかもしれません。
＼私も公式ルールを勉強中！／
それでは、プレイボール！
＼この記事を書いた人／
ひるきん
小学校から大学まで野球を続けた経験を持つアラフォーパパ。わが子も少年野球を始めたことがきっかけで、審判としてグラウンドに立つ機会が増えました。しかし、そこで気付かされた「野球のルール、ちゃんと分かってない…」。わが子とともに日々野球の勉強中です！
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パスボールがフェンスに挟まった!?
ある少年野球の試合で、私は一塁審判を務めていたときのこと、バッテリー間でパスボールが発生。ボールはキャッチャーの後ろへと転がり、1塁ランナーはすかさず2塁へスタートします。
勢いよくバックネットまで転がるボールをキャッチャーもすぐに処理し、1塁ランナーも2塁でストップ。プレーは通常通り進行かと思いきや…
「タイム！」
球審が審判全員を呼び集め、一言。
「今、ボールが一時的にフェンスに挟まりました。」
…えっ!? フェンスに挟まったら、違いがあるの？？
ルール上は「ボールデッド」で1個進塁！
実はこれ、進塁が変わるかもしれない大事な場面！パスボールがネットに挟まってしまった場合、次のルールが適用されます。
1個の塁が与えられる場合⸻打者に対する投手の投球、または投手板上から走者をアウトにしようと試みた送球が、スタンドまたはベンチに入った場合、競技場のフェンスまたはバックストップを越えるか、抜けた場合。
この際はボールデッドとなる。引用元：公認野球規則5.06(b)(4)(H)
投球されたボールがフェンスなどに挟まり、取れなくなった場合、ボールデッド。すべての走者に、1個の安全進塁が与えられます。
今回のケースでは、ボールがフェンスに挟まった瞬間、ランナーは2塁ベースに到達していなかったため、そのままランナー2塁の状態からプレーが再開されました。
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プロ野球でもフェンスに挟まったことがある！
プロ野球でも起きたことのある「投手の投球がフェンスにめり込んだ」事例。このときも「走者に1個の安全進塁」のルールが、バッチリ適用されています。
プレーが中断したとき、1塁ランナーは3塁ベースまで進んでいましたが、審判の指示で2塁ベースへ戻されることとなりました。
“行けた距離”ではなく、“1個の安全進塁”が優先された、よいお手本です。この実例を知っておくと、少年野球の審判や観戦でも「あっ、これは1個進塁だな」とピンとくるようになります。
似たケースのルールも整理しておこう！
これを機に、似たケースのルールの違いも確認しておきましょう。事例をしっておくだけで、審判中や試合観戦中でも「あっ、これは1個進塁だな」とピンとくるようになります。
| ボールデッド | 進塁数 |
|---|---|
| 投手の投球がネットに挟まる（パスボールなど） | 1個進塁 |
| 投手の牽制球がスタンドやベンチに入る（プレートを外していない状態） | 1個進塁 |
| 投球が捕手・審判の用具（マスクなど）に挟まる | 1個進塁（フォアボール・スリーストライクの場合は、打者も1個進塁） |
| 野手の送球がフェンスに挟まる | 2個進塁 |
| 野手の送球がフェンスを越える | 2個進塁 |
| 野手の送球がベンチに入る | 2個進塁 |
| フェア打球がフェンスに挟まる | 2個進塁 |
| フェア打球がバウンドしてスタンドに入る | 2個進塁 |
| フェア打球がファウル線外のスタンドに入る | 2個進塁 |
「投手による投球」と「野手による送球」で進塁数に違いがあるので、要注意です。
＼フェンス際の打球のルールはコチラ／
まとめ：「挟まったら1個進塁」で慌てない
保護者審判が多い少年野球では、だれもがプレーの判断に迷うもの。今回のような「挟まったボールの進塁ルール」を知っておけば、自信を持って判断できます。
「投球が挟まったら、1個進塁！」
このルールを頭の片隅に入れておけば、審判中も「この場面はっ！」と、ピンとくるはず。次の試合で役立つ場面があるかも知れませんよ。
以上、この記事が参考になれば、うれしいです^^
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