炭酸水なんて、水に炭酸ガスが含まれているだけの、無味無臭なシンプルな飲み物。…と思いがちですが、実は炭酸水の成分表示をよく見てみると、銘柄ごとに含まれるミネラルが違います

日々の水分補給は炭酸水な私としても、毎日飲むものだからこそ、少し中身も意識してみたい!…ということで、炭酸水に含まれるミネラルについて文献や各銘柄の成分表示をもとに整理してみました。

この記事が、あなたの炭酸水選びの参考になればうれしいです。

ひるきん
炭酸水を飲んで、毎晩のビールを控えているアラフォービジネスマン。ビールの代わりに炭酸水を飲んだことをきかっけに、今では日常の水分補給が炭酸水へと変わりました。おかげで、年間に飲む炭酸水の量は300L以上!飲んだ炭酸水は75種類を超えています!
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炭酸水に含まれるミネラルとは?

市場にある炭酸水の多くは、原材料が水と炭酸ガスのみとシンプル。香料が含まれているものもありますが、無糖かつカロリーゼロがほとんどです。

でも実は、天然水を使用した炭酸水など、ミネラル成分を含んでいるものがあります。主に炭酸水に含まれるミネラルは次の通りです。

  • ナトリウム(Na)
  • カリウム(K)
  • カルシウム(Ca)
  • マグネシウム(Mg)
  • シリカ(SiO2
  • バナジウム(V)

私自身、これまでに色々な炭酸水を飲み比べて気づいたのは、銘柄によって含まれているミネラルに違いがあるということ。

ただし、炭酸水に含まれる量は微量。炭酸水だけで必要なミネラル摂取量を賄えるわけではありませんが、いつも飲む炭酸水をミネラルを意識して選んでみることが、健康づくりには大切であると感じています。

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炭酸水で摂れる主なミネラルと体内での役割

炭酸水に含まれるミネラルは、体内でどのような役割があるのか?

を参考に、一般的に知られている体内での役割をまとめます。

  • ナトリウム(Na)
    水分バランスと神経・筋肉の働きに関与
  • カリウム(K)
    ナトリウムとバランスを取るミネラル
  • カルシウム(Ca)
    骨だけでなく体の基本機能を支える
  • マグネシウム(Mg)
    酵素とエネルギー代謝を支える
  • バナジウム(V)
    研究はあるがエビデンスは限定的
  • シリカ(SiO2
    注目度は高いが効果は未確立

いずれも、健康効果を断定するものではなく、栄養学的に知られている基本的な役割をまとめたものです。

ナトリウム(Na)|水分バランスと神経・筋肉の働きに関与

ナトリウムは、体内の水分バランスを調整し、神経伝達や筋肉の収縮に関与する重要なミネラルです。

なお、ナトリウムの摂りすぎは高血圧の原因になるため注意が必要です。

カリウム(K)|ナトリウムとバランスを取るミネラル

カリウムはナトリウムと対になる存在で、細胞内外の水分量や血圧の調整に関わっています。

なお、カリウムの不足・過剰のどちらも、体調不良につながることがあります。

カルシウム(Ca)|骨だけでなく体の基本機能を支える

カルシウムは、骨や歯の材料として知られていますが、神経や筋肉、血液の働きにも関与しています。

カルシウムは、骨の健康だけでなく、体の基本的な機能を支えるミネラルです。

マグネシウム(Mg)|酵素とエネルギー代謝を支える

マグネシウムは、体内で行われる多くの化学反応に関与し、筋肉や神経の正常な働きを支えています。

運動習慣のある人は、意識しておきたいミネラルの一つです。

バナジウム(V)|研究はあるがエビデンスは限定的

バナジウムは、富士山周辺の天然水などに含まれていることが多い微量ミネラルです。

ただし、人における明確な健康効果は、現時点では確立していません。

シリカ(SiO2|注目度は高いが効果は未確立

シリカ(SiO2)は、骨や結合組織との関連が示唆されているミネラルです。

しかし、公的機関や専門家の見解では、通常の食事で不足することはほぼなく、追加摂取の明確な有効性は確認されていません。国民生活センターなども、誇大広告への注意を呼びかけています。

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ミネラル入り炭酸水の特徴

ミネラル入り炭酸水の魅力は、特別なことをしなくても、日常の水分補給の延長で取り入れられる点にあります。

  • 日常の水分補給をしながら、ミネラルを“微量”摂ることができる
  • 「健康のために何か始めたい」というきっかけになる
  • 味の違いよりも、「成分表示を見る習慣」が身につく

炭酸水に含まれるミネラル量はごくわずかで、炭酸水を飲むだけで健康状態が大きく変わるわけではありません。下表に30~49歳男性の食事摂取基準(出典:日本人の食事摂取基準(2020年版))をご紹介します。

炭酸水に含まれるミネラル推定平均必要量推奨量目安量目標量
ナトリウム
0〜0.11mg/100ml
600mg/日
(食塩相当量1.5g/日)

(食塩相当量7.5g/日未満)
カリウム
0〜23mg/100ml
2,500mg/日3,000mg/日以上
カルシウム
0.5〜1.20mg/100ml
600mg/日750mg/日
マグネシウム
0〜0.36mg/100ml
310mg/日370mg/日

例えば、マグネシウムの推定平均必要量を炭酸水だけでまかなう場合、1日に500mlのペットボトルを170本以上も飲む必要があります。

  • 100ml炭酸水のマグネシウム含有量:0.36mg/100ml
  • 500mlペットボトル1本あたり:0.36mg × 5 = 1.8mg/本
  • 一日に必要な本数:310mg ÷ 1.8mg =172.2本

炭酸水は決して健康食品ほどのミネラル含有量ではありませんが、少し中身を意識して選ぶことで、自分の健康づくりのきっかけを与えてくれます。

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ミネラルが含まれる炭酸水一覧

これまでに飲んだ炭酸水は75種類を超える私が、ミネラルを含む炭酸水をご紹介します。どれも実際に飲んだ炭酸水ばかりです。

商品名ナトリウム
※1
カルシウム
※1
マグネシウム
※1
カリウム
※1
シリカ
※2
バナジウム
※2
財寶温泉強炭酸水0.02g ※30.18mg0.02mg0.13mg30mg
VOX ストレート79μg
VOX シリカ55mg
SOL BiANCA1.10mg1.20mg0.36mg0.37mg45mg
龍馬POWER SODA1.10mg1.20mg0.36mg0.37mg45mg
シリカ&バナジウム強炭酸水30mg92μg
富士山の強炭酸水0.55mg1.06mg0.26mg0.13mg22μg
ミネラルストロング強炭酸0.11g ※30.5〜4.0mg0〜2mg13〜23mg50mg
ビタミンストロング強炭酸0.11g ※30〜1mg50mg
伊賀の天然水 強炭酸水0〜0.04g ※350mg
OZA SODA シリカ1.21mg0.35mg0.33mg42.5mg
※1 100mlあたりの含有量
※2 1000ml(1L)あたりの含有量
※3 食塩相当量の表記

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ミネラル含有量から見る炭酸水の選び方

銘柄ごとの成分の違いをもとに、目的別の炭酸水を私なりに整理しました。あなたの炭酸水選びの参考にしてみてください。

  • 筋トレ・運動後に向いている炭酸水
  • 日常の健康習慣として取り入れたい人
  • シリカが気になる人
  • バナジウムが含まれる炭酸水

含有量はあくまで「参考値」であり、健康効果を保証するものではありません。

筋トレ・運動後に向いている炭酸水

汗をかく場面では、水分と一緒にナトリウム・カリウム・マグネシウムを意識したい人も多いはず。スポーツドリンクの代替になるほどの量ではありませんが、運動後に飲む炭酸水として、成分も少し意識したい人は、次の炭酸水をチェックしてみてください。

  • ミネラルストロング強炭酸 | 伊藤園
  • SOL BiANCA(ソルビアンカ) | ㈱OTOGINO
  • 龍馬 POWER SODA | 日本ビール㈱

ミネラルストロング強炭酸 | 伊藤園

山口県山口市の天然水を使用したミネラルストロング強炭酸。その名前のとおり強炭酸の刺激に加え、ナトリウム、カリウム、マグネシウムが摂れる炭酸水です。

  • ナトリウム:0.11g(食塩相当量)
  • マグネシウム:0〜2mg
  • カリウム:13〜23mg

SOL BiANCA(ソルビアンカ) | ㈱OTOGINO

大分県日田市の天然水を使用したSOLBiANCA(ソルビアンカ)。5.0GVの強炭酸に加え、ナトリウム、カルシウム、マグネシウム、カリウムといったミネラルが摂れるのでオススメです。

  • ナトリウム:1.10mg
  • マグネシウム:0.36mg
  • カリウム:0.37mg

龍馬 POWER SODA | 日本ビール㈱

龍馬 POWER SODAは、日本ビール株式会社が販売する強炭酸水。ミネラルが摂れるだけでなく、業界トップクラスの5.2GVの強炭酸が味わえます。

  • ナトリウム:1.10mg
  • マグネシウム:0.36mg
  • カリウム:0.37mg

日常の健康習慣として取り入れたい人

毎日の水分補給の延長として考えるなら、バランスよくミネラルが摂れる炭酸水が向いています。「どうせ毎日飲むなら、成分も少しだけ意識したい」という人に向いたタイプです。

  • 財寶温泉強炭酸水 | ㈱財宝
  • 富士山の強炭酸水 | アイリスオーヤマ㈱

財寶温泉強炭酸水 | ㈱財宝

財寶温泉強炭酸水は、鹿児島県垂水市の温泉水を使用した炭酸水。炭酸の刺激がしっかりありながらも、温泉水由来のまろやかさが感じられる一品です。

  • ナトリウム:0.02g(食塩相当量)
  • カリウム:0.18mg
  • マグネシウム:0.02mg
  • カリウム:0.13mg
  • シリカ:30mg

富士山の強炭酸水 | アイリスオーヤマ㈱

アイリスオーヤマが販売する富士山の強炭酸水は、富士山の天然水を使用した国産の強炭酸水。富士山の天然水が使われており、バナジウムも含まれているのが特徴です。

  • ナトリウム:0.55mg
  • カリウム:1.06mg
  • マグネシウム:0.26mg
  • カリウム:0.13mg
  • バナジウム:22μg

シリカが気になる人

シリカ入りの炭酸水は5種類。気になる人は、次の銘柄をチェックしてみてください。

  • VOX シリカ:55mg
  • 伊賀の天然水 強炭酸水:50mg
  • ミネラルストロング強炭酸:50mg
  • ビタミンストロング強炭酸:50mg
  • OZA SODA シリカ:42.5mg

バナジウムが含まれる炭酸水

バナジウムは、富士山周辺の天然水由来の銘柄に多く見られます。含有量が気になる人は、次の銘柄をチェックしてみでください。

  • シリカ&バナジウム強炭酸水:92μg
  • VOX ストレート:79μg
  • 富士山の強炭酸水:22μg

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まとめ|ミネラル炭酸水でちょっとだけ健康意識

炭酸水は、ただ炭酸ガスが入っただけの無味無臭な水。そう思いがちですが、実はミネラルが含まれる炭酸水があります。

炭酸水に含まれるナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムといったミネラルは、体内で水分バランスや神経・筋肉の働きを支える重要な成分。炭酸水の銘柄によって、含有量も様々です。

炭酸水に含まれる量はあくまで微量ですが、自分の生活習慣や目的に合ったものを選びたいですね。

以上、この記事が「自分の体に少し目を向けるきっかけ」になれば、うれしいです^^