フォースプレーとは?タッチプレーとの違いを図解でわかりやすく解説【少年野球】
フォースプレーとは、ランナーが進塁を強制されているとき、守備側がランナーより先にベースを踏むことでアウトにできるプレーです。
野球でランナーをアウトにする方法は、主に次の2種類があります。
- タッチプレー:ランナーに触れてアウトにする
- フォースプレー:ベースを踏んでアウトにする
少年野球の試合を見ていて、
- 「今のアウト、なんでタッチしなくてよかったの?」
- 「ベースを踏んだだけでアウトになるの?」
と疑問に感じたことがあるパパ・ママも多いはず。
この記事では、フォースプレーの意味・タッチプレーとの違い・試合でよくある具体例を、野球初心者や保護者の方にもわかりやすく解説します。
それでは、プレイボール!
\この記事を書いた人/

ひるきん
小学校から大学まで野球を続けた経験を持つアラフォーパパ。わが子も少年野球を始めたことがきっかけで、審判としてグラウンドに立つ機会が増えました。しかし、そこで気付かされた「野球のルール、ちゃんと分かってない…」。わが子とともに日々野球の勉強中です!
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野球は「鬼ごっこ」にそっくり!

野球は、ボールを投げて、打って、守るスポーツ。でも、ランナーに注目すると、実は「鬼ごっこ」のルールにそっくりなんです。
- 鬼(守備の選手)が
- ボールを持って
- 逃げる人(ランナー)を追いかけて
- タッチできたらアウト!
ベースの上はランナーにとって“安全地帯”。ベースの上でタッチされてもアウトにはなりません。ちなみに、ベースの上には一人のランナーしか立つことができません。

鬼がランナーをアウトにする場合は、ランナーがベースの外に出ているときにタッチする必要があります。
日本に野球が伝わったのは明治5年(1872年)。当時は「野球」ではなく、「野球鬼ごっこ」などと呼ばれていたそうです。
\昔の野球のルールは今と違った!?/
ただし、タッチしなくても、ランナーをアウトにできる場面があります。
守備側がランナーより先にベースを踏めばアウト。これがフォースプレーです。
たとえば滑り台で、後ろから人が来れば前の人は進むしかありません。野球でも、後ろのランナーに押し出されるように進塁が必要になる場面があり、それがフォースプレーのイメージです。
▲最初へ戻るタッチプレーとは?

タッチプレーとは、守備がボールを持ってランナーに直接触れてアウトにするプレーを言います。野球の基本となるプレーです。
- 鬼ごっこで「タッチされたらアウト!」
- タッチプレーとなる場面の例
鬼ごっこで「タッチされたらアウト!」

野球の「タッチプレー」は、ランナー本人にタッチしないとアウトにならないプレーです。
たとえば、公園で子どもたちが鬼ごっこ。逃げている子を捕まえるには、鬼がタッチする必要があります。

野球でも、逃げているランナーに対しては、守備がボールを持ってタッチしないとアウトにできません。
タッチプレーとなる場面の例
たとえば、ランナー2塁のときにバッターが内野ゴロを打ったとします。

2塁ランナーは、3塁ベースと2塁ベースの間を自由に逃げれる状態です。その状態のときは、ボールを持った守備がランナーに直接タッチしないとアウトにできません。
▲最初へ戻るフォースプレーとは?

フォースプレーとは、ランナーが進まなければならないベースを、守備が先回りして踏んでアウトにするプレーを言います。
- 滑り台で「滑らされたらフォースプレー!」
- フォースプレーとなる場面の例
滑り台で「滑らされたらフォースプレー!」

フォースプレーは、ランナーが“仕方なく”進まなければならないときに発生します。ここでは、公園の「滑り台」をイメージしてみてください。

- Aくんが滑り台の一番上で止まっていたら
- 後ろからBくんが来て「早くして~」とプレッシャー
- Aくんは進まざるを得ない!
このとき、鬼が滑り台の降り口で先に待ち構えていれば、Aくんを必ず捕まえることができます。

この状態がフォースアウト。Aくんにタッチすることなく、捕まえたことになります。
野球で言えば、前の塁にいるランナーが進んでくるため、次の塁へ強制的に進まなくては行けない状況が滑り台を滑らされている状況です。

フォースプレーでは、ランナーが進まなくてはならない塁へ、ランナーよりも先にボールを送れば、タッチをせずにアウトにできます。
フォースプレーとなる場面の例
たとえば、ランナー1塁のときに打者がショートへの内野ゴロを打った場面です。

このとき打者走者が1塁に向かってくるため、1塁ランナーは2塁へ進むしかありません。この場合、フォースプレーとなり、守備はボールを持って2塁ベースを踏むだけでアウトになります。
\振り逃げでもフォースプレーがある!/
フォースプレーorタッチプレーをケース別に解説
「アウトにしたいランナーが、後ろから押されているか?」に注目すると、フォースプレーかタッチプレーかを見極めやすくなります。
そこで、各ケースごとに
- どのランナーがフォースアウトになるのか
- どのランナーにタッチが必要なのか
を、わかりやすく早見表にまとめました。
| ランナーの場面 | フォースアウト | タッチアウト |
|---|---|---|
| ランナー無し | 打者走者 | ー |
| 1塁 | 打者走者 1塁ランナー | ー |
| 2塁 | 打者走者 | 2塁ランナー |
| 3塁 | 打者走者 | 3塁ランナー |
| 1・2塁 | 打者走者 1塁ランナー 2塁ランナー | ー |
| 1・3塁 | 打者走者 1塁ランナー | 3塁ランナー |
| 2・3塁 | 打者走者 | 2塁ランナー 3塁ランナー |
| 満塁 | 打者走者 1塁ランナー 2塁ランナー 3塁ランナー | ー |
よりわかりやすくするため、「ランナーなし」から「満塁」までの計8通りのパターンについて、図解で説明します。
ランナー無し

ランナー無しの場面では、打者走者は1塁へ必ず走る必要があるため、守備が1塁に送球して1塁ベースを踏めばフォースアウトになります。
- 1塁ベースを踏めば、打者走者はフォースアウト
ランナー1塁

ランナー1塁の場面では、打者走者が1塁に向かうため、1塁ランナーは2塁に進まないといけません。そのため、どちらもフォースアウト対象です。
- 1塁ベースを踏めば、打者走者がフォースアウト
- 2塁ベースへ送れば、1塁ランナーがフォースアウト
ランナー2塁

ランナー2塁の場面では、1塁に向かう必要がある打者走者はフォースアウト対象。
2塁ランナーは後ろから押されていないので、進むかどうかは自由。つまり、タッチしないとアウトにできません。
- 1塁ベースを踏めば、打者走者がフォースアウト
- 3塁ベースへ送れば、2塁ランナーがタッチアウト
ランナー3塁

ランナー3塁の場面では、1塁へ走る打者走者はフォースアウト対象です。
3塁ランナーは、後ろから押されないので、進むかどうかは自由。ホームでアウトにしたい場合はタッチが必要です。
- 1塁ベースを踏めば、打者走者がフォースアウト
- 本塁ベースへ送れば、3塁ランナーがタッチアウト
ランナー1・2塁

ランナー1•2塁の場面では、全員が強制的に次の塁へ動かされます。そのため、全員がフォースアウト対象です。
- 1塁ベースを踏めば、打者走者がフォースアウト
- 2塁ベースを踏めば、1塁ランナーがフォースアウト
- 3塁ベースを踏めば、2塁ランナーがフォースアウト
ランナー1・3塁

ランナー1•3塁の場面では、強制的に進まされる打者走者と1塁ランナーがフォースアウト対象。
自由意志で進む3塁ランナーは、タッチアウトのみ可能となります。
- 1塁ベースを踏めば、打者走者がフォースアウト
- 2塁ベースを踏めば、1塁ランナーがフォースアウト
- 本塁ベースへ送れば、3塁ランナーがタッチアウト
ランナー2・3塁

ランナー2•3塁の場面では、打者走者のみフォースアウト対象となります。
2塁ランナーと3塁ランナーはそれぞれ後ろから押されていないため、進むかどうかは自由。守備がアウトにしたければタッチが必要です。
- 1塁ベースを踏めば、打者走者がフォースアウト
- 3塁ベースへ送れば、2塁ランナーがタッチアウト
- 本塁ベースへ送れば、3塁ランナーがタッチアウト
ランナー満塁

全員が後ろから押されている状態のため、全員フォースアウト可能です。どのベースも踏むだけでOKです。
- 1塁ベースを踏めば、打者走者がフォースアウト
- 2塁ベースを踏めば、1塁ランナーがフォースアウト
- 3塁ベースを踏めば、2塁ランナーがフォースアウト
- ホームベースを踏めば、3塁ランナーがフォースアウト
フォースプレーとタッチプレーの2種類がある理由

出典:https://www.pexels.com
「全部タッチプレーにしたほうが、簡単では?」と思った方もいるでしょう。たしかに、全部タッチプレーに統一すれば、ルールはシンプルになります。
でも実際は、すべてのランナーにタッチすると、次の問題が発生します。たとえば、ノーアウト満塁の場面…
- 守備は3人のランナーを追いかけてタッチしなきゃいけない
- ランナーが逃げ回っている間はアウトにならず、時間がかかる
- その間に、ほかのランナーがホームに帰って点が入ってしまうかも…
「押し出されて動かざるを得ないランナーは、ベースを踏むだけでアウト」というルールがあるおかげで、混乱を招くことなく、試合がスムーズに進むのです。
▲最初へ戻るフォースプレーのときでも、タッチしてもいいの?
フォースプレーの場面だからといって、必ずしもベースを踏んでランナーをアウトにする必要はありません。ランナーをタッチしても、アウトにすることが可能です。
たとえば、ランナーが1・2塁でセカントゴロの場面では、2塁ベースに投げるより、そのままランナーにタッチした方が早いことがあります。その場合、守備はタッチプレーを選択します。

フォースプレーの場面であっても、ルール上、アウトの仕方はどちらも正解です。
- ベースを踏んでアウトにしてもOK
- ランナーにタッチしてもOK
\公式ルールといえばコチラ/
まとめ:フォースプレーとタッチプレーの違いを覚えれば野球がもっとわかる!

野球のルールは少し複雑に感じますが、フォースプレーとタッチプレーの違いを知るだけで、試合の見え方は大きく変わります。
- フォースプレー
ランナーが次の塁へ進まなければならないときに、守備側が先にベースを踏んでアウトにするプレー - タッチプレー
進塁が強制されていないランナーに対して、守備側がボールを持ってランナーに触れてアウトにするプレー
この2つの違いがわかれば、
- 「なぜ今はベースを踏むだけでアウトなのか」
- 「なぜ今はタッチが必要なのか」
が自然と理解できるようになります。
パパ・ママが少年野球の試合観戦するときはもちろん、パパ審判にも役立つ知識です。ぜひ次の試合で、プレーを見ながら確認してみてください。
他にも、パパ審判が迷いやすいルールを記事にまとめているので、気になる方はあわせてご覧ください。
\実際に私が迷ったルールを解説/
以上、この記事が参考になれば、うれしいです^^
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