わが子が少年野球を習うって、けっこうデメリットが多い。週末の時間が取られたり、親の負担が大きかったり…。
それでも、私は「それを上回るメリットがある」と感じています。その中でも特に注目したいのが、“脳の成長”への効果です。
実は、運動そのものが脳を進化させることが、科学的にも分かってきています。書籍『運動脳』(アンデシュ・ハンセン著)では、「体を動かすことこそが、脳を育てる最高の方法」だと紹介されています。
集中力、やる気、ストレス耐性を伸ばす力が「運動」にあったのです。野球の練習で汗をかく子どもたちを見ていると、「やっぱり運動って大事だな」と改めて思います。
この記事では、少年野球を習うメリット・デメリット、そして“脳を育てる運動の力”についてご紹介します。最後まで読めば、あなたも子どもと一緒に体を動かしたくなっているかも!?
\この記事を書いた人/

ひるきん
小学校から大学まで野球を続けた経験を持つアラフォーパパ。わが子も少年野球を始めたことがきっかけで、審判としてグラウンドに立つ機会が増えました。しかし、そこで気付かされた「野球のルール、ちゃんと分かってない…」。わが子とともに日々野球の勉強中です!
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少年野球のデメリット

わが子に少年野球を習わせたいけど、子も親も大変。実際に私が感じているデメリットは次のとおりです。
- 土日の自由時間が少なくなる
- 用具を揃えるのに費用がかかる
- 子どもや保護者の負担が増える
- ケガのリスクがある
1. 土日の自由時間が少なくなる
少年野球チームは、土日や祝日に練習や試合があることが多いため、家族で過ごす自由な時間が減りがち。家族旅行の予定を立てにくくなったり、保護者自身の趣味やリフレッシュの時間が取りづらくなることもあります。
大好きなサーフィンにめっきり行けなくなりました…涙
\サーフグッズが野球にピッタリ/
2. 道具を揃えるのに費用がかかる
野球は必要な道具が多いスポーツ。ユニフォーム、グローブ、スパイク、練習着、防寒着、水筒、クーラーボックスなど、試合や季節ごとに必要なものが増えていきます。
成長期の子どもはサイズアウトも早く、買い替えが重なることもあります。
\少しでも安価に抑えたいなら…/
3. 子どもや保護者の負担が増える
少年野球では、練習や試合のサポート、審判、スコア記録、送迎など、保護者の協力が欠かせません。仕事や家庭との両立が大変に感じることもあります。
子ども自身も宿題や他の習い事との両立に苦労することがあります。
\特に審判はプレッシャー/
4. ケガのリスクがある
野球は体を大きく使うスポーツのため、転倒やスライディングによる擦り傷、ボールが当たる打撲など、ケガのリスクがあります。特に目や頭への投球や打球、守備や走塁時の足首の捻挫、投球による肩や肘の故障には注意が必要です。
時にはスイングしたバットが当たることもあり、安全対策やウォーミングアップが欠かせません。
わが子の顔にボールが当たり、ボンボンに腫れる!…ってことも日常茶飯事です。
少年野球のメリット

デメリットが多い少年野球ですが、わが子のおかげで、メリットがたくさんあることに気づかされました。実際に私が感じているメリットは次のとおりです。
- 礼儀が身につく
- 基礎体力がつく
- 友達が増える
- デジタルデトックスになる
- 親子のコミュニケーションが増える
- 精神的に鍛えられる
1. 礼儀が身につく
少年野球を通して、自然とあいさつや礼儀が身についたと感じます。いつの間にかわが子は、監督やコーチに敬語を使えるようになっています。
チームメイトとの関わりを通じて、相手の立場に立ったり、思いやる姿勢も学べています。
2. 基礎体力がつく
練習を重ねることで体力がついてきたと感じています。バットを振れる筋力が付いてきたり、ボールに向かう瞬発力などが向上してきています。
成長期に体をしっかり動かすことは、将来の健康な体づくりにもつながります。これは野球を長年続けてきた私自身も感じています。
\懸垂上達も野球のおかげ/
3. 友達が増える
少年野球を通して、チームメートと仲良くなり、友達がぐんと増えました。学年を超えて仲良い子ができたり、時には他の学校の子と仲良くなることもあります。
チームメートと一緒に支え合う経験を通して、自然と社会性や協調性が育まれていくのも少年野球の良いところ。こうした人間関係は、子どもにとって一生の財産になります。
少年野球を始めてから、たくさんの子がわが家を訪ねてくれるようになりました^^
4. デジタルデトックスになる
少年野球を習っていないころのわが子は、空いた時間があればスマホやゲームに夢中。今は、練習や試合の時間は、自然とデジタルデトックスの時間になっています。
「ゲームやめなさい!」と叱るよりも、野球に夢中にさせるほうが効果的です。
\でも野球動画は見てほしい!/
5. 親子のコミュニケーションが増える
野球を通じて共通の話題ができることで、親子の会話が増え、関係がより深まります。仕事終わりの空いた時間に、わが子とコソ練することも増えました。
練習や試合でがんばっているわが子を見ると、褒めたくなるプレーが多々あり、ポジティブなコミュニケーションも生まれるようになりました。
コソ練したいわが子から「父ちゃん、いつ帰って来る?」とLINEが入ることもしばしば^^
\少しでも仕事が早く終われるように…/
6. 精神的に鍛えられる
野球は集中力や判断力を求められるスポーツ。勝負の緊張感や悔しさを経験する中で、チャレンジ精神やメンタルの強さが養われます。
こうした成長の背景には「脳の発達」が深く関係しています。書籍『運動脳』でも、運動が脳を活性化させ、前向きな気持ちやストレスへの耐性を高めることが紹介されています。
次の章では、書籍『運動脳』について紹介していきます。
『運動脳』とは?

- 著者:アンデシュ・ハンセン
- 訳者:御舩由美子
- 発行所:株式会社サンマーク出版
- 本文:366ページ
『運動脳』は、スウェーデンの精神科医アンデシュ・ハンセン氏が、「運動がどれほど脳に良い影響を与えるか」をわかりやすく、かつ、科学的に解説した1冊です。
著者のアンデシュ・ハンセンとは?
アンデッシュ・ハンセン氏は、スウェーデンのストックホルム出身の精神科医。ハンセン氏の著書『スマホ脳』は、世界的ベストセラーとなったことでも有名です。
今回の『運動脳』は、もともと出版されていた『一流の頭脳』を再構成し、よりわかりやすくまとめられています。
運動と脳の働きの関係は?
『運動脳』では、脳の働きと運動の関係を多くの研究結果から紹介しています。たとえば、
- 運動するとストレスに強くなる
- 記憶力や集中力が高まる
- 前向きな気持ちになりやすくなる
…といった効果が、科学的に証明されています。
私も実際に読んでみて「運動は身体を鍛えるだけでなく、脳も鍛えることになるのか!」と、目からウロコな内容でした。運動は脳にいい影響がありすぎです。
『運動脳』は、ストレスや不安を感じやすい現代人に向けて書かれていますが、実は成長期の子どもたちにもピッタリです。
少年野球と『運動脳』の共通点は?
『運動脳』の中で著者のハンセン氏は「脳はもともと“動くため”に進化してきた」と述べています。外で思い切り体を動かすことこそ、脳が本来の力を発揮できる最高の状態です。
つまり、野球のように走って投げて考えるスポーツこそ、子どもの脳をフルに活性化させるカギになるのです。
脳は動くためにできている!

『運動脳』の中で特に印象的なのが、「脳は動くためにできている」という言葉。少し意外に思うかもしれませんが、実は人間の脳が発達したのは、体を動かすことが目的でした。
地球上に初めて現れた脳細胞の最も大切な仕事は、その生物を移動させることだった。人類も同じで大切な脳の仕事は動きの制御だったと考えられ、今の時代でもそれは変わっていない。
引用元:運動脳(著者:アンデッシュ・ハンセン/発行所:株式会社サンマーク出版)
脳の発達の始まりは、原始時代
原始時代の人間は、食べ物を探したり、危険から逃げたりするために、毎日何キロも歩き回っていました。その行動をスムーズに行うために、脳の機能が段々と発達していったのです。
つまり、脳は“考えるため”ではなく、“動くため”に進化した臓器。身体を動かしている方が脳にとっては都合がいいのです。
野球で体を動かせば、脳が育つ
スマホやゲームが当たり前の現代。家の中で座りっぱなしの生活は、脳の本来の働きが十分に使われず、パフォーマンスも下がってしまいます。
野球のように「走る・投げる・打つ・判断する」を繰り返すスポーツは、まさに脳を鍛えるための最高のトレーニング。グラウンドで体を動かす時間は、単なる体力づくりではなく、脳を育てる時間でもあるのです。
運動が子どもの脳に与える4つの効果
『運動脳』では、運動は単なる体づくりにとどまらず、「セロトニン」「ドーパミン」「ノルアドレナリン」「BDNF」の分泌増加によって、脳の働きそのものを活性化させる力があると紹介されています。
◾️ドーパミン
気分を制御する物質で、とくに動機づけや意欲、報酬を制御している神経伝達物質。また、集中力や動作とも密接に関わっている。◾️セロトニン
脳内で分泌される物質で、感情、とくに情緒の安定や前向きな精神力を促す作用がある。◾️ノルアドレナリン
脳内で分泌される物質で、主に用心深さや集中力を促す作用がある。◾️BDNF(脳由来神経栄養因子)
引用元:運動脳(著者:アンデッシュ・ハンセン/発行所:株式会社サンマーク出版)
脳が生成するタンパク質で、脳細胞の新生や記憶力、全般的な健康など、脳の様々な働きを促進する作用がある。
『運動脳』で紹介されている運動が脳に与える「4つの効果」は、次の通りです。
- 集中力がアップ
- 脳の機能が向上
- ストレス耐性が強化
- 前向きな気持ちが育つ
1. 集中力がアップ

運動すると、脳内で「ドーパミン」や「ノルアドレナリン」といった神経伝達物質が分泌されます。これらは、集中力や判断力を高める“脳のスイッチ”のような存在です。
たとえば試合中、
- 打球の方向を瞬時に判断する
- 投手のフォームを見てタイミングを合わせる
- ランナーの動きを見ながら次のプレーを考える
こうした一連の動きは、まさに脳がフル稼働している状態。定期的に体を動かすことで、脳の集中スイッチが入りやすくなります。
よく「野球を始めてから、普段も集中力が続くようになった」という話を耳にするのも納得です。
2. 脳の機能が向上

運動すると、脳の神経伝達物質「セロトニン」「ドーパミン」「ノルアドレナリン」や脳細胞の新生を促す物質「BDNF」の分泌が増加します。これは、脳の記憶力・創造性が高まったり、脳が情報を素早く処理できるようになったり、脳自体の機能を向上させる働きがあります。
野球は、ランナーが出たときの守備位置や、送球先の判断など、状況に応じて瞬時に決断する必要があるスポーツ。こうした「考えて動く」プレーは、脳を大きく刺激してくれます。
脳を鍛えるなら、脳トレよりも体を動かす野球がピッタリ!
3. ストレス耐性が強化

『運動脳』では、運動によって「ストレスに強くなる」ことも紹介されています。
身体を動かすことで「心拍数や血圧が上がっても、それは不安やパニックの前触れではなく、良い気分をもたらしてくれるものだ」と運動が脳に教え込むのである。
引用元:運動脳(著者:アンデッシュ・ハンセン/発行所:株式会社サンマーク出版)
体を動かすと心拍数や血圧が上がりますが、脳はその変化を「危険」ではなく「良い刺激」として学習していきます。つまり、運動することで脳は「緊張しても大丈夫」と覚えるのです。
これは、試合で緊張する子どもたちにとっても大きな武器。普段から走ったり投げたりしていることで、プレッシャーに負けにくいメンタルが自然と育っていきます。
緊張する場面での落ち着いたプレーは、練習や試合でストレス耐性を鍛えることがカギ!
4. 前向きな気持ちが育つ

運動によって分泌される「セロトニン」や「ドーパミン」は、気分を安定させ、前向きな感情を引き出す物質です。
- うまくいかなくても、「次はこうしてみよう」と切り替えられる。
- チームメイトの声かけに「よし、もう一度頑張ろう」と思える。
そんなポジティブな気持ちは、脳内の化学反応によって支えられています。運動することで子どもは、失敗を前向きに受け止め、挑戦を続ける力を身につけているのです。
人見知りだったわが子も、野球を始めてから知らない人にも声をかけられるようになってきました。
大人も運動すれば脳に良い効果

子どもが野球をがんばっている姿を見て、「自分も少し体を動かさないとな…」と思ったことはありませんか?実は運動の効果は、大人も同じ。
『運動脳』では、現代人の心身の不調の多くは「体を動かさなくなったこと」が原因であると紹介されています。
また、運動が脳内物質(BDNFやドーパミンなど)が活性化し、記憶力や集中力、創造性を高め、ストレスやうつとも向き合う力を強くすることも解説されています。
子どもと一緒に体を動かせば、親子どちらの脳にも良い刺激!…というか、体を動かすって普通に楽しい!
仕事のストレスを抱えているパパは、子どもと一緒にキャッチボールやランニングしてみると、案外リフレッシュできますよ。
\スキマ時間の運動もオススメ!/
まとめ:野球で「体」と「脳」、どちらも育つ

運動が脳に良い影響を与える理由が、科学的にわかりやすく紹介されている書籍『運動脳』。運動によって分泌される「セロトニン」や「BDNF」などの物質が、脳の記憶力・集中力・判断力を高め、ストレスにも強くなるという内容です。
少年野球でも、子どもたちは常に「次のプレー」を考えながら体を動かしています。どこに投げるか、どこを守るかを瞬時に判断するプレーは、まさに脳のトレーニングそのもの。
つまり、野球は体だけでなく脳の発達にもつながるスポーツ。わが子が、野球を通して心身ともに成長してくれるのが楽しみです。
以上、この記事が参考になれば、うれしいです^^









